何をしてるんだろうな、私 | My Favorites

何をしてるんだろうな、私

そんなこと親に言われた日には子供はいったいどうすればいいんでしょうね?
なんて感じた「トバスアタマ」千秋楽でした

「お母さんなんて呼ばないでよ」
そんなこと言われたって「お母さんはお母さん」だから

うん、世の男性諸氏は別れる時はうまいことごまかさなきゃいかん
「大人の女」なんてそうそういないんだから
年齢や外見にくれぐれもごまかされぬように


わたくし自身、本質は次郎さんなんだと思います

いや「暴力」とか言うのではなく
あの意に添わぬ場所に囲い込まれそうになった時の子供のような拒絶感とか

想像はそっちに働くわけです、恐怖感と共に

なぜに次郎さんは「誰とも」結婚する気がないと
「付き合う」という行為のしょっぱなから声高らかに宣言しているのか、とか

なぜに「年上」の典子さんを選んだのか

まあ「青い体験」だとか「金銭の余裕」であるとか
単なる「年上好き」だと普通に考えればいいのだろうけれど

それなら「典子と結婚する気はない」でいいわけですよ
次郎さんの場合「誰とも」なんです

んで子供はもう生れているわけです
なので典子さんのお腹を殴ってもどうしようもないんだけれど
それでも次郎さんは典子さんのお腹を殴る

「結婚する気はない」つまりは「子供をつくる気はない」
いや、それだったらそもそういうことしなきゃいいわけなんですけれども

とりあえずは「同級生」や「年下」の彼女つくるよりは問題が起きなさそうな「大人の女性」を選ぶ

血を残すことへの恐怖感とかそこにはないだろうか、とか

あと…前にとある映画を見て、友達と意見がまっぷたつに別れたことがあって
結論として「弟がいるか」「妹がいるか」ってことで
カップルのどちらに視点が置くかで別れたんじゃないかってことになり

そういうば思いっきり「真ちゃんの身内」視点だった (^^ゞ
「いや、結婚相手としてあの子どうなの?おばちゃん反対」みたいな

今回の芝居においても視点はどうも「次郎さんのお母さん」になってるみたいで

たぶん…よくわからないんですけれども

お腹に子供がいるお母さんを殴って間接的に子供を殺してしまったってのと
生れてきた子供を殴って殺してしまったってのは
罪状的に相当違うんだろうと思うわけです、法律的に

なので「もう終わったことだったのに」と次郎さんの今回の暴力を思う
たとえあなたが子供を生もうとも次郎さんとはもう何の関係もないんです
一筆取るなりしてもう一度完膚なきまでに典子さんを叩きのめすだけで良かったのに

殴るという行為によって、かかわってしまうことを嘆く

…大概ひどい人に思えますね、自分

でもまあそういうこと考えつくより前に身体が動くほど次郎さんにとって「血がつながる子供」を存在させることは「恐怖」であったのかとか
間に入って大人の対応してくれるはずの(←君の言う対応もどうかと思われるが)「母親」という立場の人がやはり「大人」ではなかったりするのかとか
まあ…いろいろ考えさせられるお芝居ではあったわけですよ

…加藤さんの客演が今回でなくて良かったともいいます
…たぶんそうなると「次郎さん主役のアナザーストーリー」がものすごく壮絶な感じで展開していただろうと思います(私の頭の中で今以上に)
ああ、よかったよかった \(--;)


んで…靖子さんのセリフで
「こんなSFチックな大変な事が起こっているというのに、皆子供が不登校であるということに目を向けて…あの1%でも私のことを思ってくれたら」
みたいなのがあって

…まあ靖子さん大変なんですけれども…はい、充分
なんだけれども私は悦ちゃんのSOSを見ていてそう思う

「大丈夫です」「自分がしっかりしてればいいことですから」
そういいながら全身でSOSを出しているのに、皆目に見える「事件」を追いかけて後回しにするんだ
次郎ちゃんに向ける1%でも自分に向けてくれる大人がいれば…なんてこと同調してみたり

毎日学校に来ている、飼育委員もしてる…そんな子がダンス教室に1日やってこなくても
誰も「何かが起こった」とは思ってくれないんだな
なんだか…理不尽な気もしないでもないです

とまあ…そんなこんなで…色々と(たぶん狙いとは違う所を)考えさせられたお芝居でございました

そうそう…300秒ショーは初日と全く同じネタだったのが、ちょっぴり残念でした (^^ゞ




思いまするに「次郎くん’」
非常に難しい役であると思われます

救世主でもあり、完璧なる理想の少年でもあり
それが現実を知った時、悪夢と変わる
きらっきらであればあるほど深く闇が広がる
実に難しく、実に魅力的な役でしたね


辻さん演じる次郎くんはある意味強靭でした
次郎くん’より遥かに強かった
なんともばっさりとした切り捨て方でした


なにはともあれお互い
自分を殺人者とすることも、自ら死を選ぶことも良しとはしないわけなんですよ、あの親子

なのでなおいっそう

存在知った途端にまっすぐに「典子さんのお腹」めがけて突っ走る次郎さんの闇とはなんぞや
…とまたそこんところに戻るわけでございます