初めに人ありき | My Favorites

初めに人ありき

…な女なのでございます
金輪際四季のシステムと相容れることはないだろうなぁ
これからは一切先行は取りません
だって本日観る前にテンション7割方落ちてましたもの
雨だったらすっとばかしていたかも…ですが、残り3割をかき集め感想をば

先日観てきたもの
劇団四季の「ウエストサイド物語」

さて、観始めて思い出したこと
そうでした、私この作品得意ではありませんでした
「ラ・マンチャの男」と同じ理由です

用心深く、でも普通にがんばって生きている女が
ほんの少し人の誠意を信じた途端
男達に踏みにじられるって展開はどうにもこうにも受け付けません
本当におバカな男達が集まるとどうしてあんな…ねぇ

ちなみに上記の女性は決してマリーアではありません
アニタです

んで、まあ原案ロミジュリでも感じるからしょうがない事なのですけれど
輪をかけて主役カップルがバカップルでした

自らの意思で人を殺した男が罪のつぐないもせずに、どうして
「2人で逃げて、そこでかわいい子供を作って…」などと語ることができるのか?
な~にが「わかってくれなくちゃいけないよ」だよ、ぷんすかぷん

「あの人だけが欲しいの、あなたならわかるはず、だから協力して」と
どうして逃げる算段をその人に頼めるのか?
目の前の女性は数時間前にあなたの恋人に愛する人を殺された女だというのに

途中からか~な~りムカついてました

トニーの顔が平野くんじさんに見えていて
いやー、くんじさん悲劇っすかぁ?とか思い
どっかで「なーんちゃってハッピーエンド」がやってこないかと…(←ないない)
舞台で言うと、前々回が山口祐一郎さん(細い頃)
前回がお目当てさんなので、やはりシュッと細く
んでもってリフより少々ぼんぼん系を求めてしまいます、私

んでね、「♪けんかをとめて~」と言うおバカさんのマリーアに
「君が望むなら」とか言いつつ、ノープランで決闘場に乗り込むのはやめなさい、トニー
「人種の問題」だからさ、奥深い問題なんだぞ
プエルトリコ対アメリカだけじゃないのに
ジェット団だとてアイリッシュだのポーランド系だのセリフがばんばん飛び交うのに
さらさら流れていきました

しかもトニー、止めに行って刺してやんの
自分の恋人の兄さんをーーーーー!
ばかーーーーーー!!!

せめてライフヤングチームの、あの
「おバカだけれど、もう幼すぎてなんとかしてあげなければー!」的な雰囲気でもあればねぇ

と、言うわけでもっと「初恋」雰囲気をプリーズ
初恋特有のあの何にも知らない突っ走り感がないとロミジュリ系主役はアウトです

今回観た2人の声質が合ってないような気がするもの悲しい所
悲しいといえば何気にマリーアよりアニタの声の方が伸びていたような…気のせい?

あとですね、私的ダメだった所を書いておくと

まずオーバーチュア
高まった所で幕が開く…のでないなら必要なんでしょうか?
音楽終わって「…へ?…」と現実に戻ったら、幕がするする開いていきました

それとめっちゃ有名な「Cool」
…あの…今日の歌詞の中に「Cool」って言葉がなかったような
「♪落ち着けよ、のぼせるな」とか…日本のミュージカルだけんどもよ
結構映画での「Cool」ってつぶやき好きだったけどもなぁ

あともうひとつ有名な「Tonight」
私希望としては「とぅ~な~い」なんですが
四季カップルは「つ~な~っつ」
この「っつ」がどうにも耳障りで

ここの所小劇場系ストレートプレイに慣れていたせいか、あのセリフの
「ふわん」と上から鷹揚に来る感じに
「なんとも品のいいジェット団とシャーク団ですこと」とか思ったり
だって全然荒々しくないんですもの
四季の発声って独特なメソッドがあるでしょう?
とても品良く聞こえるので
ウエストサイドって今の四季には合ってないのではないかなぁ

あとね、いかに気持ちを歌に乗せられるか、が四季の勝敗を決めるような気がします
今回聞いた「マリア」
もう何度もその名を呼びたくて…って歌だと思うのだけれど
いかにうまく歌うかってのが見えまして
聞きたいのは、もう嬉しくって嬉しくって嬉しくっての
何度もその名前を呼ばずにはいられない、そんな「マリア」なんです

あ、でも好きな所もあったのよ

オーバーチュアの途中、幕の後から「マンボ!!」って聞こえてきたのも嬉しかったし

なにより

アニタはとてもステキでした
粋で明るくて
だからあの男達がとても嫌だったのかもしれません

アニタはアメリカが好きだったのに
たしかにお給料はアメリカ人の半分しかもらえないかもしれない
でも島にいる時よりも、母の時代よりも女達は自由で裕福になっている

今夜もベルナルドと愛し合う
それがいつか毎日になる
そして子供が生まれる
その子供達がダンスパーティーに出かけるようになる頃にはきっともう少しだけ自由で裕福になっている

そんなささやかな望みを持ってた前向きの明るい女に思わず嘘をつかせた状況がとても悲しかったです


さて、文句タラタラで書いてきましたけれども
どうぞお許しいただいて

これでお目当てさんに振られたの3回目ですもの
その方の出演シーンになると「ああ、ここで本当は踊っていたんだなぁ」とか涙が出てくるんだもん
作品の良さだけで勝負したいお気持ちは重々承知した上で
でも落ち込みが非常に激しい
次からはマジで当日券にのみに参戦しますわん

役者に関係なくいつ行っても同じもの…というのは
誰が抜けても同じ…ということだと思うんだけど
私は市村さんとか山口さんのいたゴツゴツした時代の四季の方が好きです
役者さんにとってはどうなんだろう?
まあ大きな舞台で長いこと歌って踊っていたいだけ…なら言う事ないんですが