惚れた男に
力がないとしたならば
女はいったいどうすりゃいいんでしょう
「ここから連れて逃げてやる」
「所帯をもとう」
語るそばから無理だとわかる
かなえる力を持ってる者は惚れてもいない男だけ
そりゃあ、つれなくもなろうってもんさ
昨日観てきたもの
少年社中「カゴツルベ」
これはまだ公演中でござりまするが
例によって例のごとく壮絶にネタバレ
これからご覧になる方はご注意くださりませ
さてさて
まだまだ粗削り
もっと色っぽくも
もっと妖しくも
もっとずる賢くも創れるだろう
つっこみ所も含みつつ
こんなもん3500円で観せられちゃ困るんですけど、ねぇ兄様方
顔の良し悪しも気合いも負けちゃいねえ
殺陣もダンスもこっちが上だ
ただひとつ、あちらの方が覚悟が強いとお見受けしました
10年後の自分達を見据えているのはあちらの方だ
ああ、悔しい
司令塔
役者を辞めろとは言いません
ただ
作・演出・役者…この3つを兼ねた時、絶対どこかに隙ができる
その小さなブレがたぶんこの先大きな差になる
そんな気がした昨日の公演でした
せめて10年後のビジョンはきちんと伝えられるようになろうね
…全員がね
さて、思いつくまま書いていきましょ
今回もっとも眼をひかれましたのは次郎左衛門・堀池直毅さん
(ああ、ちらしの中に人物相関図があるなんてステキ!!)
…実は…ライフのうちの子にそっくりで
ええもう、耽美をはぎ取った舟見和利さんてな感じで
…名前を変えて一からやり直してるんじゃないか…とか思った母 (^^ゞ
演技の「質」まで同じでしたよ
なんだろう
その「薄さ」…使いようによってはとても魅力的なのですけれど
今回の次郎左衛門、私もそっと胸の内に複雑なものを抱えたい
顔の右半分に痣があるのです
そのために「カゴツルベ」という妖刀と共に親から捨てられたのです
主人を「化け物」と呼ばれ怒る番頭の冶六に言う
「慣れているから」
そう言って笑う
あきらめるまでの年月を感じたい
あきらめきっていない、あきらめきれない次郎左衛門の弱さが見たい
怒る冶六を愛おしく思いながらも
「痣のない者にわかるわけがない」という孤独が見たい
天界とも思える吉原のきらびやかさの中で
次郎左衛門にはうつむいていてほしい
それでも化け物と呼ばれるのだから
そして八ツ橋太夫の道中を見た時に
痣を隠すのを忘れる程の恋を見たい
その天女が自分に惚れていると言う
金かもしれない
金だけかもしれない
でも
その天女の言葉だけが俺の真だと
哀れに、愚かに、落ちていってほしい
そう思う
今回の堀池さん、とても好きだけれど
次郎左衛門さんは弱いんだもの
最後も冶六を巻き込むな…とか思ったもの
せつなさUPでもっとステキになりますですよ、きっと
だって顔はうちの子だもの(おいっ!)
そうなんだよなぁ
すごい勢いを感じた少年社中ですが
せつなさ…はあまり感じなかったのだよ
なんだろう、設定は結構せつないのに
例えば八ツ橋太夫とそのマブ栄之丞
はなからわかっているのだもの
例え一緒に逃げたって
この男には甲斐性はないのだもの
よしんば逃げられたとしても
それこそ一緒に死ぬか
またぞろ夜鷹にでも身を落として八ツ橋が稼ぐか
今より幸せになれる要素は何ひとつないのだけれど
それでも
本物の富士を見せてくれるかもしれない
それだけでも
充分なんじゃないか
そんな八ツ橋って見たいかも
栄之丞も
自分の絵は八ツ橋しか喜ばないのがわかっいて
自分には才能はないのだとわかっいて
それでも八ツ橋がいないと生きていけないのだと
一生八ツ橋が吉原にいて
俺の絵だけを見て
「すごい」って笑ってくれりゃあ上出来
そんな2人が観たいじゃない
栄之丞が死んだ後
「切れば、私はあなたのもの」
そう次郎左衛門に言いながら
斬られたら、にっこり笑って栄之丞の名前を呼んでみる
そんな女が観たいじゃない
そして
私が次郎左衛門だったら
この女を斬ったりしないのだ
死にたいと思っている女を斬ってやるほど
優しくされたわけじゃねえ
この狂った廓の中で
マブも
お前に惚れぬいた男も
いなくなった、この廓で
1人で生きていきやがれ
4千両を使わせたあげく
刃傷沙汰をおこされた太夫として
この廓の中で孤独に生きていきやがれと
死にたがってる女の眼の前で己の首をかき斬るだろう
んでね
「玉梅、ばかだからわかんなぁい!」
が、私的に大ヒットだった玉梅ちゃんと文左右衛門カップル
ここも結構せつなく作れると思うんですよ
だって文左右衛門さん、はなから身請けしてくれる気ないんだもん
だけどずっと切れないんだもん
来てくれるだけで幸せ
忘れないでいてくれるだけで幸せ
そんな小さな幸せに手をかざして
一緒に逝けた
ごめんね、すこぉし幸せ
だめ?
夜もふけてきていたし
飲みながら下書きしていましたから、どんどんマニアックっす
…おぼえてる所、急いで書こ
ダンスと歌はがんばりましょう
ちょっと
「やっちまったよーーー!」とか思った
でも花魁達の衣装はステキ
吉原の赤い格子をくるっとひっくり返すと
佐野屋のさびれた門戸になる、その使い方はとても好き
んっと…雪の大きさは揃えましょう
大好きな森さんのすっげえ良いシーンで
はらはらと雪降りしきる中…時々ものっそ大きな雪が降りましたことよ(^^ゞ
1.5cm角の中の5cm角は(推測)結構目立ちましてございます
ついでに言うなら横からなぐりつける雪
その前に音量を上げましょ
ぶおーーーーーん、は聞こえてはダメです
あとあと
次郎左衛門はすあまが斬るのかと思っていました
だって最初から見える子だもの
んで、冶六がカゴツルベに取り込まれるのかと思いましたよ
そして続いていくのかと
いつの世もカゴツルベは滅びることなくそこにあるのかと
てかね
妖刀がカゴツルベではなく
誰のうちにもある心の痣がカゴツルベなんじゃないかなぁ
なんてことを思った朝でございます
さてさて
大変、力のある劇団で
今回は全日ソールドアウトなんぞになっとりまして
なおかつ、東京の劇団でありまして
その劇団が
TシャツとかDVDとかカレンダーとかを
役者がロビーに出てまいりまして売っておるのでございます
からたにすとKさんの前でなければ
「握手してくれるならそのトートバック買います!!」
とか言いそうなくらい舟見和利さんにそっくりだったよ、堀池さん!!!!
でも関係者がいっぱいだったよ、少年社中さん!!
まずお客を送り出してくれるから、やっぱアクサルが好きだよん
さて
こんな舞台に会わせてくださったお友達に感謝
いずれ、あなたが会いたかった押田さんの舞台一緒に観に行きましょ!!
そして「カゴツルベ君はたくりんだったね」とか言う話しましょ
ご招待ありがとうございました!!!!
■追記
この作品、加藤さんと田倉さんでどうでしょう?と思った次第でございます
そう思った時にですね
カゴツルベくんは、がばっと行っちゃいけないんじゃないか…とか思いましたです
「刀と寝る」
そんな言葉が浮かびましたので
絡めとるように
カゴツルベが次郎左衛門を取り込むのではなく
次郎左衛門の心の痣がカゴツルベを呼び込むような
抱いているのに抱かれているような
そんな色っぺーシーンを今年アクサルでいかがでしょうか?
今年の目標は「艶」でございます(当社の勝手な設定)
■追記・その2
次郎左衛門
やっぱ加藤さんが良いと思うのですよ(←誰への訴え?)
右側に痣がある
それってぇ、左側を見せた時には極上ってのが定石ではございませんこと
よしっ!!!(←こらこらこら)
女はいったいどうすりゃいいんでしょう
「ここから連れて逃げてやる」
「所帯をもとう」
語るそばから無理だとわかる
かなえる力を持ってる者は惚れてもいない男だけ
そりゃあ、つれなくもなろうってもんさ
昨日観てきたもの
少年社中「カゴツルベ」
これはまだ公演中でござりまするが
例によって例のごとく壮絶にネタバレ
これからご覧になる方はご注意くださりませ
さてさて
まだまだ粗削り
もっと色っぽくも
もっと妖しくも
もっとずる賢くも創れるだろう
つっこみ所も含みつつ
こんなもん3500円で観せられちゃ困るんですけど、ねぇ兄様方
顔の良し悪しも気合いも負けちゃいねえ
殺陣もダンスもこっちが上だ
ただひとつ、あちらの方が覚悟が強いとお見受けしました
10年後の自分達を見据えているのはあちらの方だ
ああ、悔しい
司令塔
役者を辞めろとは言いません
ただ
作・演出・役者…この3つを兼ねた時、絶対どこかに隙ができる
その小さなブレがたぶんこの先大きな差になる
そんな気がした昨日の公演でした
せめて10年後のビジョンはきちんと伝えられるようになろうね
…全員がね
さて、思いつくまま書いていきましょ
今回もっとも眼をひかれましたのは次郎左衛門・堀池直毅さん
(ああ、ちらしの中に人物相関図があるなんてステキ!!)
…実は…ライフのうちの子にそっくりで
ええもう、耽美をはぎ取った舟見和利さんてな感じで
…名前を変えて一からやり直してるんじゃないか…とか思った母 (^^ゞ
演技の「質」まで同じでしたよ
なんだろう
その「薄さ」…使いようによってはとても魅力的なのですけれど
今回の次郎左衛門、私もそっと胸の内に複雑なものを抱えたい
顔の右半分に痣があるのです
そのために「カゴツルベ」という妖刀と共に親から捨てられたのです
主人を「化け物」と呼ばれ怒る番頭の冶六に言う
「慣れているから」
そう言って笑う
あきらめるまでの年月を感じたい
あきらめきっていない、あきらめきれない次郎左衛門の弱さが見たい
怒る冶六を愛おしく思いながらも
「痣のない者にわかるわけがない」という孤独が見たい
天界とも思える吉原のきらびやかさの中で
次郎左衛門にはうつむいていてほしい
それでも化け物と呼ばれるのだから
そして八ツ橋太夫の道中を見た時に
痣を隠すのを忘れる程の恋を見たい
その天女が自分に惚れていると言う
金かもしれない
金だけかもしれない
でも
その天女の言葉だけが俺の真だと
哀れに、愚かに、落ちていってほしい
そう思う
今回の堀池さん、とても好きだけれど
次郎左衛門さんは弱いんだもの
最後も冶六を巻き込むな…とか思ったもの
せつなさUPでもっとステキになりますですよ、きっと
だって顔はうちの子だもの(おいっ!)
そうなんだよなぁ
すごい勢いを感じた少年社中ですが
せつなさ…はあまり感じなかったのだよ
なんだろう、設定は結構せつないのに
例えば八ツ橋太夫とそのマブ栄之丞
はなからわかっているのだもの
例え一緒に逃げたって
この男には甲斐性はないのだもの
よしんば逃げられたとしても
それこそ一緒に死ぬか
またぞろ夜鷹にでも身を落として八ツ橋が稼ぐか
今より幸せになれる要素は何ひとつないのだけれど
それでも
本物の富士を見せてくれるかもしれない
それだけでも
充分なんじゃないか
そんな八ツ橋って見たいかも
栄之丞も
自分の絵は八ツ橋しか喜ばないのがわかっいて
自分には才能はないのだとわかっいて
それでも八ツ橋がいないと生きていけないのだと
一生八ツ橋が吉原にいて
俺の絵だけを見て
「すごい」って笑ってくれりゃあ上出来
そんな2人が観たいじゃない
栄之丞が死んだ後
「切れば、私はあなたのもの」
そう次郎左衛門に言いながら
斬られたら、にっこり笑って栄之丞の名前を呼んでみる
そんな女が観たいじゃない
そして
私が次郎左衛門だったら
この女を斬ったりしないのだ
死にたいと思っている女を斬ってやるほど
優しくされたわけじゃねえ
この狂った廓の中で
マブも
お前に惚れぬいた男も
いなくなった、この廓で
1人で生きていきやがれ
4千両を使わせたあげく
刃傷沙汰をおこされた太夫として
この廓の中で孤独に生きていきやがれと
死にたがってる女の眼の前で己の首をかき斬るだろう
んでね
「玉梅、ばかだからわかんなぁい!」
が、私的に大ヒットだった玉梅ちゃんと文左右衛門カップル
ここも結構せつなく作れると思うんですよ
だって文左右衛門さん、はなから身請けしてくれる気ないんだもん
だけどずっと切れないんだもん
来てくれるだけで幸せ
忘れないでいてくれるだけで幸せ
そんな小さな幸せに手をかざして
一緒に逝けた
ごめんね、すこぉし幸せ
だめ?
夜もふけてきていたし
飲みながら下書きしていましたから、どんどんマニアックっす
…おぼえてる所、急いで書こ
ダンスと歌はがんばりましょう
ちょっと
「やっちまったよーーー!」とか思った
でも花魁達の衣装はステキ
吉原の赤い格子をくるっとひっくり返すと
佐野屋のさびれた門戸になる、その使い方はとても好き
んっと…雪の大きさは揃えましょう
大好きな森さんのすっげえ良いシーンで
はらはらと雪降りしきる中…時々ものっそ大きな雪が降りましたことよ(^^ゞ
1.5cm角の中の5cm角は(推測)結構目立ちましてございます
ついでに言うなら横からなぐりつける雪
その前に音量を上げましょ
ぶおーーーーーん、は聞こえてはダメです
あとあと
次郎左衛門はすあまが斬るのかと思っていました
だって最初から見える子だもの
んで、冶六がカゴツルベに取り込まれるのかと思いましたよ
そして続いていくのかと
いつの世もカゴツルベは滅びることなくそこにあるのかと
てかね
妖刀がカゴツルベではなく
誰のうちにもある心の痣がカゴツルベなんじゃないかなぁ
なんてことを思った朝でございます
さてさて
大変、力のある劇団で
今回は全日ソールドアウトなんぞになっとりまして
なおかつ、東京の劇団でありまして
その劇団が
TシャツとかDVDとかカレンダーとかを
役者がロビーに出てまいりまして売っておるのでございます
からたにすとKさんの前でなければ
「握手してくれるならそのトートバック買います!!」
とか言いそうなくらい舟見和利さんにそっくりだったよ、堀池さん!!!!
でも関係者がいっぱいだったよ、少年社中さん!!
まずお客を送り出してくれるから、やっぱアクサルが好きだよん
さて
こんな舞台に会わせてくださったお友達に感謝
いずれ、あなたが会いたかった押田さんの舞台一緒に観に行きましょ!!
そして「カゴツルベ君はたくりんだったね」とか言う話しましょ
ご招待ありがとうございました!!!!
■追記
この作品、加藤さんと田倉さんでどうでしょう?と思った次第でございます
そう思った時にですね
カゴツルベくんは、がばっと行っちゃいけないんじゃないか…とか思いましたです
「刀と寝る」
そんな言葉が浮かびましたので
絡めとるように
カゴツルベが次郎左衛門を取り込むのではなく
次郎左衛門の心の痣がカゴツルベを呼び込むような
抱いているのに抱かれているような
そんな色っぺーシーンを今年アクサルでいかがでしょうか?
今年の目標は「艶」でございます(当社の勝手な設定)
■追記・その2
次郎左衛門
やっぱ加藤さんが良いと思うのですよ(←誰への訴え?)
右側に痣がある
それってぇ、左側を見せた時には極上ってのが定石ではございませんこと
よしっ!!!(←こらこらこら)