まだ覚えているいくつかの番号。
どれが誰のものだったかは、覚えてなくて。

あれだけ毎晩当たり前のように、
無意識に指がダイヤルを押していても、
過ぎ去れば、
すぐに、
消える。

だって人間は、忘れるために生きている。


だから、
今ある執着も想い出も、
過ぎ去れば、
一瞬。


怖れる必要はない。
やってダメならしょーがないじゃん。
やらないでウダウダ言ってて、
んで、後悔してることなんていくらでもある。

だから、ダメもと。
思ったことは全部言って、
やりたいと思ったことは全部やるって決めたあの日。

ダメならダメで、
笑って過ぎればいい。
それをいちいちじめじめ考えたくはない。

だってさ、どんな失敗も、
1年や2年経ちゃぁ、そんなん笑い事じゃん。
1年や2年でできることが、
1日や2日でできないことはないさ。
ひとのきもちがわかる人になりたいとずっと思っていて。

でもやっぱり、
俺はわがままで、
俺は自分勝手で、
俺は怠惰な人間だから、
なりたい自分に、なかなかなれない。


人間は、人間である以上、
悪い所も、足りない所も、絶対に、ある。
そんな全てと丸ごと相対していけるひと。

そういうふうになれる日はいつか来るかな?



そうやって生きていくことが、
今まで傷つけた人たちへの、せめてもの贖罪。
降ろそうとは思わない。