新婚のころは、少しは性生活もあったと思う。
でも、アイテとのセックスは全然記憶に残っていない。
気持ちがいいとか、思ったことがない。
結婚する前につきあってきた歴代の彼氏たちとの
そういう時間とは、違い過ぎた。
彼との、指先が触れ合っただけでも全身が震えるような
高揚感。
首筋にかかる彼の吐息に、涙が出そうになるほど心が
震えた。
指先で、私の肌を撫でるだけで、充足感で満たされていく
彼を見るのが嬉しかった。
私の反応、小さな動きひとつひとつが彼に連動して、
二人で高まっていった。
セックスって、そういう時間だと思っていた。
アイテとのソレは全然違った。
いつも触るのは3点だけ。
右の乳首、左の乳首、陰部。
最悪。