49歳、主婦。
同じ年の、大手商社に勤める主人。
大学に入学したばかりの娘。
6年生になる息子。
傍目には、なんの問題もなく、幸せそうな家庭に見えるんだろうな。
でも、私の心はとっくに死んでしまった。
主人の恐ろしいほどの「無関心」が、20年かけて私を殺した。
誰に話しても、伝わらなかった。
でも昨日、偶然テレビで見かけた「カサンドラ症候群」という言葉。
全てがストンと腑に落ちた。
私は、これだったんだな。
他に、同じような人がいるんだな。
ほんの少し、救われた気がした。
もう、何をするのも嫌になるほど、すべての気力を奪われてしまったけれど、
主人が悪意なく私の心をえぐり続けた「無関心」という暴力を、
少しずつでも書き残していきたい。