雪のふるふる。



毎朝起きて、
雪が多くて、
車は混んでて、
みんなイライラしてて、
俺もイライラしてて、
そうやって過ぎる毎年の冬。


交通費はかかるし、
燃費は悪いし、
部屋は寒いし、
雪は嫌だね~、なんて隣の人と話す毎年の冬。



でもたしか、
子供の頃は、
雪が大好きだった。





いつからか、
何かが変わって、
しない言い訳や、
できない理由探しばっかしてる。



やりたいことは、
たくさんあるのに、
ね。




何も、
考える、
ことなんか、
無い、
ん、
だ、
ぜ。
少年はある日、大人になって、ふと気付く。

「思う」ことと「考える」ことの見分けがつかなくなっている自分。




ぽこぺん、
ぽこぺん、
誰がつっついた?


わかった人は、幸せとは限らないし、
わからなかった人が、不幸とも限らない。


誰がつっついた?
ある人が、
「人生はつまらない」
って言ってた。



すごいなぁ。
って、
思う。


つまらないって言えるのは、
楽しいことを知ってるからで。

楽しいことを知らなければ、
そのつまらないことが普通であって、
それがつまらないなんて気付かないで終わる。



僕はまだ、
人生がつまらないと思えるほど、
楽しいことを知らない。


だから、
まだ世の中には、
わからないことがいっぱいなんだって気付いて、
楽しいこと探しをする。


でもなかなか、
人生をつまらないと思えるほどの楽しいことが見つからなくて、
いろんな、
新しいことの、
繰り返し。



出会ったり、
別れたり、
狂ったり、
壊れたり、
泣いたり、
笑ったり、
転げたり、
そんなこんな。



楽しいことを知らないのに、
つまらないなんて言うなら、
それは非論理だし、

楽しいことに眼を瞑って、
つまらないふりをするなら、
それは欺瞞だ。




そんなこんなでも、
人生をつまらないと思える程の楽しいことが見つからない僕は、
とても不幸で、
とても幸福で。




明日が明後日のためにあるのなら、
意味の無いことも、
全て、
意味があるって、
そういうことよね?