先週は欧米のイースター休暇(金曜日)と重なり

相場は静かな1週間となった


そして明日から日本は新年度に入り

第2四半期突入

ヨーロッパも夏時間となり

15時〜ロンドン勢が参入し

ロンドンフィキシングも24時になる。


まずは明日からの経済指標

4/1

・ロンドン休場

☆ISM製造業景況感指数

・クック理事の発言


4/2

・JOLTS求人

・ボウマン理事の発言

・ウィリアムズ総裁の発言

・メスター総裁の発言

・デイリー総裁の発言


4/3

・欧州消費者物価指数

・ADP雇用統計

☆ISM非製造業景況感指数

☆パウエル議長の発言

・ボウマン理事の発言

・グールズビー総裁の発言

・バー副議長の発言

・グーグラー理事の発言


4/4

・新規失業保険申請件数

・ハーカー総裁の発言

・バーキン総裁の発言

・グールズビー総裁の発言

・メスター総裁の発言


4/5

・ムサレム総裁の発言

☆雇用統計

・バーキン総裁の発言

・ボウマン理事の発言



月初なので重要指標が多くなる

ISM JOLTS 雇用統計はもちろん注目

そしてパウエル議長はじめFED高官の発言が非常に多い。


週末パウエル議長は

「経済は強い、早急に利下げする必要はない」

「FRBは利下げ決定について慎重になることが可能性、今後も慎重になるだろう」

「昨年と同様、さらなる良好なインフレデータが必要」

「利下げの前にもっと自信を持ちたい」


「インフレが低下しなければ金利を維持することも可能」

「FRBは予想以上の景気悪化に対応できる


直近のFOMCよりかはタカ派に傾いた印象

PCEは予想通りだったが

まだ2%までは道のりが長い


やはり利下げは簡単には出来ない云う印象


そして今は何処の国がが利下げをするのか

この順番が早いほど通過しては売られていく展開になると考えてる


なので戦略を組み立てる前に各国の利下げへの道のりを整理したい


・米国

今年に入り利下げの巻き戻しでドル高が続いてる

市場は今6月の利下げを6割織り込んでる

そしてFEDも前回のFOMCでは年3回の利下げを示した

ただFED内はかなりタカ派 ハト派で割れてる

ボスティック総裁に関しては利下げは1回との発言も出てる

しかも経済指標は底堅く

雇用も強く インフレ低下が一服

明日からの指標を見極める必要があるが

6月の利下げも懐疑的になってる部分は大いにあるので

現状利下げからは一番遠いと思われる

経済指標が堅調に推移してる間は

金利↑ドル高の展開が続くと考える。


・欧州

欧州はECBメンバーの発言や 各国のインフレ率 経済指標の結果を見ても

6月の利下げが濃厚

そしてそこから年4回の利下げを市場は織り込んでる。


中には4月利下げの可能性に言及してるECB高官

も居たので

シクルーナ・マルタ中銀総裁(ECB政策委員会メンバー)

「早ければ4月に利下げに踏み切る可能性を排除すべきではない」

ユーロ買いはちょっと厳しいかな


・英国

前回の会合でこれまで利上げに投票していた

マン ハスケル両委員が据え置きに投票し

据え置き8

利下げ1 と云う投票になり

利下げが消滅

この後ポンドが売られる展開となった


その後も

ベイリー総裁

『年内に1回より多い利下げが決定されるという市場の期待が正しい』

『利下げ前にインフレ率が2%に低下する必要ないと認識しているとの発言


しかしタカ派の2人が

マン委員

「私の個人的な見解だが、市場は利下げを織り込み過ぎている」


「市場が既に緩和を行っているため、利下げをする必要がない」


ハスケル英中銀金融政策委員会MPC委員

「利下げまでは遠い道のり」

「利下げを急いで決定すべきではない」

との発言も出てるが

インフレ率は急低下しており

最短では5月の利下げ観測も出てる

投機筋のポンドの買い越しが記録的水準になってるので

この逆流が起きると大きくポンドが売られる展開も考えられる

ポンド買いも少し厳しいかな


・スイス

前回の会合で先進国で1番早く利下げを行い

政策金利は1.5%に

そして次回の会合の利下げも織り込んでる


インフレ率は2%未満に戻り

新しい予測でもインフレ率は数年間はこのレンジにとどまる可能性が高いとの見通し


ここからは利下げフェーズに入っていくだろう

政策金利も低いので

スイスフランは売り狙いで行きたい。



・日銀

前回の会合で−金利解除 YCCの撤廃等を

行うも

その後起きた展開は株高 円安

−金利解除しても依然として低金利

植田総裁も一貫して

−金利解除しても緩和環境は続くとの発言

中々円高になるのは難しい

ただ一応年内の利上げ観測もあるが

本当に出来るのかどうかは懐疑的

ただ欧米が利下げフェーズに入っていくと

欧米利下げ

日本引き締めの観測になると円高になる可能性が高い


現状ドル円が152円を超えるのか重要な局面に来てる


ただ当局から介入警戒もあり上値が重い

どの展開で介入が来るのか予想するのは不可能


円売りポジションもかなり溜まってる

週末発表の投機筋の建玉

-129,106枚 前週比 -6,305枚

約-13万枚まで円売りが増え高水準 円売り満腹感


過去

2024年2月 151円に接近時のピーク

-132,705枚


2023年11月152円に接近時のピーク

-130,249枚

なので現状円売りポジションは控えたい

狙いとしては

欧州通貨に対して円高ポジション構築も検討

ユーロ円 

ポンド円

フラン円のS


・オセアニア

オーストラリア中銀は

前回の会合で据え置き

ただインフレ率は高過ぎるとして追加利上げは排除出来ない


ただ市場は利上げは予想せず

最初の利下げは9月と見ている


ニュージーランドは政策金利が5.5%と

この中で1番高い

ただ前回の会合でハト派色を示していた

ちょっと情報が少ないが

今年に入りドル高局面では1番売られ

ドル安局面では1番買われてる

特に豪ドル

利下げ時期は1番遅く買われる展開にもなっておかしくないが

現状はドル高に弱い通貨になってる。


戦略→ドルストレート

これまではファンダの大局はドル安と見ていたがもしかしたらその目線を変える必要があるかもしれない

ただまず今週出てくる経済指標 そしてCPIの数値を見極める必要があるので

まだ完全にドル安〜ドル高になったとは判断出来ない

経済指標を見極める。


しかし現状はドル高なので

①経済指標が堅調→利下げ織り込みの剥落

6月から利下げの織り込みが剥落し

年3回の利下げ織り込みも剥落していくと

現状の流れのドル高が続くと考える

そうなってきたら

・ユーロドル

・ポンドル

・ドルスイス

でドル高ポジションを狙いたい


②経済指標が悪化→利下げ織り込みの加速→

6月利下げで年3回の利下げ

そして金利低下

この展開になってきたらやはりドルは売られるので

・ドル円S

・豪ドルL

を狙いたい


なので自分がすることは

予想するのではなく

経済指標を見極めて

① ②の展開で

もしチャンスが来たらエントリーをする

① ②の展開でも難しいと感じたら見送る

とにかく無理はせず

わかりやすい展開を待つ


ドル円 クロス円

ドル円は152円を超えるのかを見極める

介入警戒もありドル円はレンジ

ただドル高なのでクロス円は下落の展開

介入警戒だとトレーダーとしてもやりにくいので

対円はあまり触りたくない

上記の様な展開だと

円高の可能性もあるので

自分の狙いとしては

欧米利下げ〜の円高狙いを気長に待つスタンスでいく。


明日から4月

また0からのスタートで

気を引き締めて

しっかりルールを守り

コツコツ取り組む!


皆さんも一緒に頑張りましょう!