某・機関紙の原稿です。
 
ライブハウス「パブレス昆」の巻
(じろりんと井之上隆志)
  新宿御苑前に「パブレス昆」という店がありました。じろりんが東京を引き上げて姫路へ帰る時、送別会をしてもらった店です。その時のメンバーが山田隆夫君、サスケの二人、役者の深見亮介、井之上隆志、小林アトム、サスケのブレーン達でした。懐かしくて上京した時に探してみたのですが、もうお店は在りませんでした。ちなみに、マスターは「昆史郎」という方でした。
 
  名倉ジャズダンススタジオで一緒にレッスンしていた女優の「多岐川裕美」さんと後に結婚された芸能プロダクションの「阿知波信介」さんと、この店で同席したことがあります。


  ある時、テレビで「とんねるず」を見ていたら「昆」という名前が出てきたので驚きました。そういえばフジテレビのディレクターもよく出入りしていたことを思い出しました。
 
 小さな店でしたが、いつも満員でした。特別なステージは無いのですが、突然音楽が鳴りはじめると、トイレから颯爽とマスターが飛び出してきて「西城秀樹」を歌われます。すると店内は一気に盛り上がるのです。
 「じろりん」はお客さんでしたが、マスターが必ず「続いてはジロー・オンステージ!」と紹介されるので結構、勝負をかけて歌っていました。曲は大概「ツイスト」とか「もんたよしのり」のものまねでした。
 
 この店はショーパブのさきがけとなった店です。まだ「ものまね番組」のない時代でしたが業界関係者が多く、後に芸人の登竜門的存在になったようです。「とんねるず」や「コロッケ」「コント赤信号」「ブラザー・トム」達も通っており、若手の芸人も沢山来ていたようです。ネットで調べてみると、あの「虚言癖」で有名な「佐村河内守」も通っていたらしく、麻原彰晃に似ていると言われていたそうです。
 
  今思うと、面白い事がいっぱいあった東京でしたが、しんどい事もいっぱいあった東京でした。
 
                深見亮介と山田君。
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小林アトム・じろりん・山田君
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サスケのタカさん・じろりん
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