ベイト. グヴリンの洞窟で。
兼ねてからずっと行きたかったこの洞窟に、4年越しで大切な友人たちと来ることができました。
石灰岩からなる天然の洞窟を利用して、「釣り鐘状」になるようにいくつも洞窟が作られていった、というイスラエルの世界遺産。
ビザンティン時代に整えられ、ある時代は祈りの場として、またある時代はハトを飼う洞窟として、ベイト. グヴリンはそれぞれの時代に寄り添っていきました。
そんな折、とても気がかりなことが重なり、どうにもならない気持ちを抱えたままここへやってきましたが、この場に抱かれ、そばに友人たちがいてくれたことで、祈りにも似た気持ちでそこに立ち、洞窟の中で歌いました。「アマネス」と呼ばれる、ギリシアの声の即興。
不思議なことに、歌っている間は悩みも悲しみも消え、無の状態でひたすら声を投げかけていた。それは後から自分でも驚くほど何も考えていない状態でした。神さまがそんな時間を私に与えて下さったのかもしれない、とも思いました。
その後、幸いなことにその心配は一段落し、つつがなく過ごしていけることの有り難さが身に沁みてわかりました。試練の時のようだったあの時に、ずっと来たかったベイト. グヴリンを訪れたのも、何か運命の計らいだったのかと、今にしてそう思います。
「アマネス」のビデオをYouTubeにアップしています。
ベイト. グヴリンの洞窟がどんな様子かもご覧頂けます😊