一人っ子だった私は家庭は貧しくとも父親と母親に愛情をそそがれ大事に育てられた。無口な父親とは逆に母親は社交的でおしゃべり好き。ただ二人とも酒癖が悪く夫婦喧嘩が絶えなかった。片田舎なので近所での晩酌が日常的で父親は歩いて帰れなくなるくらい酒に酔い道端で寝転んでたりするので、よく母親と私で近所まで迎えに行ったりした。そして嫌いな近所の家の近くを通ると父親は大声で暴言を吐きどうしようもなかった、。小学生の頃は父親を一輪車 通称ネコに乗せて押して帰ったら翌日、学校で噂を聞きつけたクラスの子に揶揄われ恥ずかしい思いをした。ただ、酔っ払いの父親と帰る時の片田舎の夜空は星が綺麗でその光輝く星空が嫌なことがあっても心を癒してくれた。