―☆星くずと月の世界☆―

―☆星くずと月の世界☆―

月と太陽は互いを讃えあうけれど、決して近づかない。近づいたら溶けてしまうから。

Amebaでブログを始めよう!
才能に溺れてはいけない。
才能の中で自由に泳げるようにならなくては。

ところで知ってるかい。
俺は泳ぎがとても下手だ。
水が身近にあればどうにかなるのだろうか。
ザリガニは住んでいる場所の色に同化する。

それが身を守る手段。硬い殻に包まれた彼らの生きる手段。
僕ら人間の周りにも危険が一杯。

まるでこの世はあのドブ川のようで、もしかしたら綺麗な清流のよう。
身を守らなくちゃ。心を持った動物だから。僕らは一番弱い動物だから。
だから、僕らは探すんだ。自分の居場所。自分の人生。

綺麗な場所を探すんだ。自分が一番綺麗でいられる場所。
僕の知らない日曜日。

児童会の用事で小学校に行った僕は驚いた。

僕の知らない世界が展開されている。
日曜日は学校に人が居ないと思っていた僕はな
んて間抜けだったんだろう。
その日は地区のサッカー部の試合だった。グラウンドで青と緑のユニフォームが揺れる。
見知ったあいつの姿も見つけた。やっぱりサッカー好きなんだな。
気になるあの子の姿も見つけた。少し臆病なあの子がイキイキしてる。
あいつの名前を叫んでる。

これだからサッカー部は困る。応援に来ているのはほとんど女子だ。
みんなサッカー部のやつらにご執心。
僕の知らない世界。サッカー部のやつと一部の女子しか知らない世界。
あいつとあの子は二人で弁当。
僕は帰りに駄菓子屋に寄る。


児童会?強引に議事を終わらせた。


僕は川原でサッカーをするんだ。一人きり。
僕は夢を飼っていた。
鳥篭の中で飼っていた。窓辺の鳥篭に入ったその夢はある日夜空に飛んでいった。
緑のインコ。今は誰かの鳥篭の中で飼われてる。
僕はその日から空っぽの鳥篭の中に眠ると決めた。

彼女が居ると世界はニセモノに見えた。
景色がかすんで本物か分からなかったから。
彼女が居ないと世界はニセモノに見えた。
あまりに汚くて、本物だなんて思いたくなかったから。

血液は循環してる。
自分の中で完結してる。
嫌だなあ。誰かと血管繋ぎたいなあ。誰かと一緒に完結したい。

「あなたの事が好きです」
「そう?私も私の事好きよ。奇遇ね」
僕の意思は宙を舞う。

読書は代償行為だったはずなのに本屋に行くとわくわくする。
それは現実が退屈って事?
もし、そうなら良くないね。
でも、本がない世界もなんだか怖いね。
学校は牢獄だった。監獄だった。
だから俺の居場所は職員室だった。
教室で威張っている教師もここではおとなしい。俺たちにいつも強要する模範的態度を取っていた。
俺たちの前ではあんなに大きいのにここではこんなに小さいんだ。
それを感じて楽しかった。愉快だった。

教師とは時々口論になった。
これは子供同士の喧嘩じゃない。大人との本物の喧嘩。
それを望んで手に入れようとしたけれど、いつだって結末は丸い談話。丸い話。
大人ってそうなんだ。本当の感情を全てむき出しにはできない。
それはまるで俺を見ているみたいでとても気持ち悪かった。
同調する俺を遠くで見ている俺はいつでも吐き気を催した。

そして、その居場所さえ奪われた俺は生徒会室に閉じこもった。読書した。
窓から街を見下ろしながら読書した。
そして、改めて心に誓った。
ここに仲間はいない。孤独は分離する。固まらない。
だから俺はいつでも一人だ。
君がいつもつけていた香水を、君が一番好きだった紅茶に入れて飲んだよね。
僕は君の味がすると思って飲んだんだ。
何の味がしたかって?
苦くて切ない、あの恋の味がしたよ。