茶番暖房の音だけが鳴り響く午後、ラインの通知で時間の経過を知る。職場の写真と現在地の表示されたスクリーンショット、大好きだよの文字。1時間毎に送られてくるそれらに既読をつける。返信はしない。 鍵の開く音が聞こえたら、小走りでそこへ行き、笑顔で「お帰りなさい」と言えばいい。彼はホッとしたような顔で笑い返して、私を抱きしめる。いつも通り。ただそんな茶番を繰り返す毎日。