明透遊くんがお見舞いに来てくれました。
だいぶ回復した僕を見て、彼はとても残念そうに
「なんだぁ~、つまらんなあ、もっと虫とか湧いたら良いのに」
と言いました。
隣のおっさんの方からカーテン越しに
「虫…」
って声がして、多分僕だけに聞こえました。
他にも何かひどいことをたくさん言われたけど忘れました。
だけど、以前、明透遊くんに鰻が食べたいって言っておいたら覚えててくれたみたいで「鰻買って来たよ、蒲焼のやつ」って。
やっぱこいつ良いやつじゃん。
「マジで!?ありがとう!」って言いながら袋から取り出しました。
どう見てもさんまの蒲焼だろがこれはよおおお!
似たようなもんじゃんじゃねーっての。
そして、硬いものがまだ食べられない僕に定番の
増量★
やったね!
さらに
しかも、なんで三冊ともマンガなんだよこれじゃ抜けね…あ、違う、こんなの要らないよ看護婦さんとかに見られたらそういう目で見られちゃうじゃないかよもおおお。
もっと何ていうかこう、ふつうの感じのお見舞でいいからー。
…だがしかし
これはまだ序章にすぎないのでした。