アザリエというバンドで滅びの庭というデモテープを出した頃、私は一銭にもならなかったワケの分からないアルバイトをしていた。
ある日そこでの先輩にあたる、ただの超ヤンキーの家で、そいつとそいつの女と社長とで飲み会をすることになった。
イヌを飼っていて、女が「ルフィ」と呼んだ。
私は(ルフィって!イルカかい!お前みたいな奴は何でいつもそんなネーミングセンスなんだ!ダセえ!聞いてるこっちが恥ずかしいんじゃボケー!かっこええんかー!?何でお前らみたいなヤンキー女はいつもそうなんんじゃ!死ねー!!)
と何故か心の中でほぼ無条件に毒づいた。
それから私がボーカルで、歌詞を書くという話になり、女が
「英語出来ルノ?」
と聞いてきた。
私が、英語は出来ないと答えると、女は
「ソンナ歌詞ナラ私デモ書ケルジャン笑」
と言った。
私は「うん、歌詞なんて誰にでも書けますよ」
と答えた…。
歌詞は誰にでも書ける。
これは本当だ。
ヘタな歌詞ならね…なんていうイジワルな意味も無い。
歌詞は誰だって書けるのだ。
好きなことを書けば良い。
だが女よ。
書けるか書けないか
では無く、
書いたか書いてないかなのだ。
お前はこの先このただの超ヤンキーと結婚でもして、低所得の所帯を作り、スーパーのレジ打ちをしたり我が子を虐待したり離婚したりするのだろうが、これだけは言っておこう。
やれるかやれないかではなく、やったかやってないかなのだ…。
まあこんな事はその場では少しも考えず、酒を飲んでへらへらしていんだけどな。
ま~た何か思い出したら書く。