フロートテレビボードは全国にお届けしているので
耐久性を考えてメラミン化粧板を採用していますが

ここで建材の特性の話をしたいと思います。

まず、
木製と呼ばれている仕上についてですが、

一般的には「練り付けベニヤ」のことを指します。

ムク材についても木製ということになるのですがここでは触れません。

では
「練り付けベニヤ」についてですが
「練り付け」とはムク材を薄く(0.2mm程度)スライスしたものを下地となる2.5mmの
ベニヤに貼ったものを指します。

それに塗装仕上げをして完成となりますが
そんな単純なものではありません。

まず、木目の種類を選ぶことから始まります。

まっすぐな線質な木目を「柾目」、筍のような木目を「板目」と呼びます。
ここまでは一般的ですが
さらに木の中心部に当たる部分をスライスしたものを「中木目」と呼ぶのですが
さらにベニヤの企画(3*6、4*8)に対して何枚貼るかで木目の細かさも変わります。

ここまで来ると材料やさんに行って直接突き板(スライス状のムク材)を選ぶしか
ないのですが例えばテレビボードだけだとそこまではしません。

ですが、テレビボードの他にもシステムキッチンやカップボード、
その他の家具がある場合には突き板(スライス状のムク材)を選ぶことから始めることもあります。

ホテルなど部屋の数が多い物件は突き板の選択から始めるのが常識となっていますが
一般住宅の家具まではそこまでしないと思います。

ではなぜ突き板選びからするかということですが
それは木には「節」があるからです。

さらに木目はまっすぐとは限りません。
さらに言うと木には「焼け」というものがあり、白い部分と色の濃い部分の
混ざり具合で印象も大きく変わります。

昔は、木製の家具であれば多少色が変わったり節が混ざっていても
それが天然素材の証なのでクレームは無かったものですが、

もう10年以上も前のことでしたが、節があることにクレームを付けてくる
お客様も増えてきたのでそれからは「節なし」で材料屋さんに頼むように
なってきましたが、材料屋さんにすればたまったものではないでしょうね。

ここまでザッと「練り付けベニヤ」について話しましたので

次は塗装仕上げについても触れて見たいと思いますが
それは次の機会にさせていただきます。