特注家具のデザインを始めた頃に
よくつまづくのは

「これ作れますか?(できますか?)」と職人さんに尋ねると

「こうしたほうが良いよ」と言われることです。


えっ
それの何がいけないの?

と疑問を持つと思います。


それは、
尋ねた職人さん(工場)のレベルに合った回答しか得られないからです。

つまり
人のレベルでやりたいデザインもあきらめざるを得ないと
いうことで、それでは駆け出しのデザイナーの成長の芽を摘む
ことに繋がる恐れがあります。

つまり
職人さんにとってやりやすい方法を答えてるだけかも知れないと
いうこと。

事実
私の図面を見た職人さんからは必ずと言って良いほど
質疑がきます。
そしてそれはやはり職人さんにとってやりやすい形を
提示してきます。

その場合は
もちろん「図面通りにしてください」と言いますが、
こちらでも気が付かない部分を提示された場合は
「そのほうが良いですね」と返す事もしばしばです。


話がずれてしまいましたが(^_^;)


では
どう聞けばよいのか?

簡単です。

「こうしたいんですけど実現するにはどんな方法がありますか」

つまり

...したい!という確固たる意思を伝えるということです。

そして
出来ないというのであれば他の職人さんに尋ねるというぐらいの
含みを持つと良いと思っています。



特注の世界では
常に出来る出来ないの戦いですから
ものを尋ねるところから引かないという姿勢が必要です。

その真剣さが通じて初めて職人さんとの
互角な打ち合わせができるようになるでしょう(^_^)