CDを聴くのが嫌い、と言う意味ではないが
ライブや、ライブ映像を観る方が好き。
その音源。
ローファイなサウンド。
一発録り。
リアルな音。
その人生、気が遠くなるほどの練習、訓練を重ね培った
感性と魂が一気に開放されている瞬間は筆舌に尽くし難い。
躍動感が脈打っている。
年月を重ね、奏でるギターもその顔にも皺が増えてくる。
味というもの。
演奏レベルに関しては、練習さえすれば誰にでも習得できるものだが
長く生きている人の経験を追い越す事は決して出来ない。
音色を聴いては「この人はどんな風に今まで生きてきたんだろう?」
と考える。
改めて、年を重ねた人間の奏でるギターに深みがあるのは
その人生に深みがあるからだと思う。
リアルな音には、その一音一音に深みが存在している。