確かあの日は雨だったのかな

いつもバイクの彼が電車だったから

いつも通り1日が終わって
駅までの道を一緒に歩いた

なんの話をしてたのか
もう忘れちゃったけど



「口かたい?」

「かたいって言うか‥言う人がいないです笑」

「じゃあ言おうかな」

「前にもそんなこと言って結局言わなかったじゃないですか~」

「言ったところで何も変わらないんだけどさ」

「変わらないかもしれないけど、そんな風に言うってことは誰かに言いたいんじゃないんですか?」

「うん‥じゃあ今日は言うよ」




あの時は
家の問題だと思ってた

秘密主義な人だと思ってた

彼を信じてたし、
頼っている自分がいた

だから
同じように頼って欲しかったんです

彼が与えてくれるように
自分も与えたかった




あの日が全ての始まりで

あの話がなければ誰も傷つけなかったかもしれない

だけど

話さなければ良かった
なんて思えない

大切な時間

無くしたくない記憶




出来るならもう一度
なんて願う程
始まりは10月の終わり

好きか嫌いかって聞かれたら
もちろん好きで
電車がないときは
寒い中一緒に待ってくれる
くだらない愚痴も聞いてくれる
分かってくれる
すごく優しい人でした

みんなで沖縄に行ったときは
1日2人きりで過ごして

「もしふたりが結婚してたらどうなってたかな?」

いきなりそんなこと言うから
なんて言えばいいのか分からなかった

それからそんな"もしも"を
何度も考えてみたりして






たくさんの人を傷つけた
色んな人を巻き込んで
いっぱい迷惑かけた

償いきれないようなことをしてしまったと思ってる

だけど






本気で好きだったんです

自分だけのものじゃないのに

多くを望んでた訳じゃなかったんです

ただ今だけ
自分を想っていてくれれば良かった

傍にいて
傍にいてくれれば良かった

もっとずっと
同じ時間を過ごしたかったんです



ばかだったんだろうな
気持ちを言葉にするってことが久しぶりすぎて困る

自分のしたことに向き合えなくて逃げてた

もうそろそろ向き合わないと

だから
残しておこうかなって