確かあの日は雨だったのかな

いつもバイクの彼が電車だったから

いつも通り1日が終わって
駅までの道を一緒に歩いた

なんの話をしてたのか
もう忘れちゃったけど



「口かたい?」

「かたいって言うか‥言う人がいないです笑」

「じゃあ言おうかな」

「前にもそんなこと言って結局言わなかったじゃないですか~」

「言ったところで何も変わらないんだけどさ」

「変わらないかもしれないけど、そんな風に言うってことは誰かに言いたいんじゃないんですか?」

「うん‥じゃあ今日は言うよ」




あの時は
家の問題だと思ってた

秘密主義な人だと思ってた

彼を信じてたし、
頼っている自分がいた

だから
同じように頼って欲しかったんです

彼が与えてくれるように
自分も与えたかった




あの日が全ての始まりで

あの話がなければ誰も傷つけなかったかもしれない

だけど

話さなければ良かった
なんて思えない

大切な時間

無くしたくない記憶




出来るならもう一度
なんて願う程