こんばんは。ダーウィンです。


とうとう、魔導物語復刻版出ましたね!


ゲームが届いてパッケージ見て


凄く嬉しさを感じました。


これから、また、ゆっくりゲームやって


いきたいと思います。


さて、それに伴いまして(?)


記念に14歳シェゾの物語のプロットを


書きました。


今日は冒頭ネタの余分は省きまして


そのまま物語をお楽しみ下さい。


本当!魔導物語復刻版おめでとう!


これ終わったら遊びたい!


























《目次》


(1) 始まりの夜(14歳シェゾ。闇の魔導師になってしまってすぐ)




























(1) 始まりの夜


シェゾ「うう~ん…」


(暗い部屋でタンクトップ、ハーフパンツで眠るシェゾの姿)


(真っ暗な画面の中声が聞こえる)


「種…だ…。闇の種…解き放たれた。始まる…。力が…高まる…」


「種が蒔かれた…種が…」


(フェードアウトしていく画面)


シ「うう~ん」


(寝苦しそうに願えるシェゾ)


(シェゾの腕をクローズアップ)


ズズズズズ・・・


(シェゾの手の甲に黒い渦の模様が現れる)


(間の空くコマ)


(朝の表現のコマ)


『俺の名前はシェゾ・ウィグィィ。14歳だ』


『修学旅行中に行った悪の魔導師ルーンロードの遺跡で


鏡の中に引っ張られて、封印されていたルーンロードから


闇の魔導師を図らずも引き継いでしまった』


『だけど』


『あれから何日か経つが、特に俺自身に変わったことはない。』


『ルーンロード。あの野郎に担がれていたんだ。


何のことはない。まあ、腹は立つけど実際にはその方が


良いというもんだ。大目に見てやるか』


シ「行ってきま~す」


(歩いているシェゾを上アングルから抜いたカット)


(友人達がシェゾに寄ってくる上からの遠景)


友人A「ようっ!シェゾ!昨日の水晶放送見たか?


     黒星と地の力の高まる日のニュース」


シ「何だよそれ?」


A「この土地にさ、伝説があるんだってさ。


 黒く光る星が何百年かに一度だけ見れて

 

 この日の夜にこの地にすげえ力が集まって


 いつも何かが起こるんだって、そのパワーで


 願い事とかも叶うんだってよ」


シ「何だよ!願い事って!お前女子かよ!」


B「でもさ、シェゾ!面白そうだから行ってみねえ?


  何が起こるか俺らで冒険!ってことでさ。


  また、伝説の場所ってのがお前んちの裏の丘なんだ。


  すぐじゃん。シェゾ、最近持っているその剣


  持って今夜裏まで来いよ!集まろうぜ!」


シ「まあ、良いけど」


A「そういや、シェゾ最近杖持たねえじゃん。剣士かっての


  魔導師として大丈夫かあ~?」


シ「これ魔導剣だよ」


B「うっそ!そいつ喋りもしないじゃん!魔導力少ないんじゃ


  ねーの?」


シ「はあ~?何言ってんだよ!こいつ口うるさいじゃん!


  母ちゃんかっていう」


闇の剣『主…主…』


シ「何だよ?」


闇『我の声は資格のない他の者には聞こえぬ』


シ「はあ~!お前の声皆に聞こえてねえのかよ!じゃあ、


  俺が一人で喋ってる危ない奴みたいになっちまうじゃん!」


闇『そうなるな。今後は、心で呼びかけた方が良いかもしれんな


  闇の魔導師の資格…というのが知れるのも、


  主としては困るのだろう?』


シ「うっ!」


A「シェゾ。何一人でブツブツ言ってんだよ?」


シ「い…いや…何でもねえ」


(友達の元に走っていくシェゾを遠目に見ている闇の剣のコマ)


闇『やれやれ…新たな主は、ただの普通のガキだな。


  魔導の才能があるとはいえ、まだまだ弱い。


  まだ、私を異空間に収納しておくことも、変形させることも


  出来ないし、何より私とのシンクロ率が低く、現時点で


  出せる最大限の力さえも出せてはいない』


闇『今後がある…とはいえ…こんなガキが我が主で良いのか?


  持つ者の能力で力までも変わる伝説の武器<スピリチュアルウェポン>


  と呼ばれるこの我を使いこなせる日が来るのだろうか?』


(ため息な闇の剣)


(フェードアウトするコマ)


(夜の月が写るコマ。黒光りする星が一つ)


~…つけた…見つけた…種…~


~来い!~


(食器を片付けようと持ったシェゾの後ろから


しがみつくように透けた腕が見えるコマ)


シ「んっ?」


(何かを探すように斜め上を見るシェゾを写す斜め上からの図)


母「どうかしたの~?」


(シェゾ母。ロングの銀髪と顔の輪郭の端だけが手前に写り、


 後ろに小さく不思議そうな顔をしたシェゾが見える)


シ「いや?特に…気のせいか」


(間のコマ)


(夜の丘の上でシェゾを待っているA&Bのあおりのコマ)


A&B「シェゾ。おっせー!」


シ「悪ぃ~悪ぃ~!」


~ああ…これで揃った…~


シ「? おい、お前ら何か言ったか?」


A&B「はっ?シェゾ何言ってんだ?」


(ゾクッ!驚きの顔をするシェゾ。体に向けて上下にスピード線)


シ『何だ!?気持ち悪い!力が流れ込んでくる…』


~手に入れた…闇の種…これで鍵が揃った~


シ「くっ!」


(左手を抑えて痛そうな顔をするシェゾ。バックに遠くから


走りよろうとしてるA&B)


シ「何だ?」


(手を離して見てみるシェゾ。)


(左の手の甲に黒い渦がうごめく)


シ『なん…だ?これ?』


(驚愕の顔をする。シェゾ)


A&B「おいっ!どうした!シェゾ…っい!」


(走り寄ったA&B)


(シェゾとA&Bが立っている地面が螺旋状に歪み、


下が暗く見える)


(吸い込まれる表現のコマ)


A&B&シ「うわぁあああああああっつ!」


(吸い込まれる3人)


ゴゴゴゴッ!


(地面がボコボコと盛り上がる)


(城が出現し、月をバックに空中に浮く)


(近隣の住民が騒ぎ出す)


(間のコマ)


シ「うっ…」(目を覚ますシェゾ)


シ「あれっ?ここは?」(起き上がり、周りを見渡す。城の中)


A&B「うう~ん…」


シ「おい、お前ら大丈夫か?ここは?」


(ハッとするシェゾ)


グルルルルッ


(周りを見渡すと、狼のようなモンスターに囲まれている)


A&B「いっ!何だ!」


シ「考えている間はねえ!」(闇の剣を構えるシェゾ)


A&B「俺たちゃ魔導学校の生徒だぜ!やられてたまっか!」

(続いて杖を構えるA&B)


A&B&シ「ファイヤー!」(炎の基本魔法)


狼「キャンっ!」


A&B「当たった!」


狼「フー!」


A「あ、あれ?たいして効いてない!」


狼「ガアっ!」(モンスターが素早く襲いかかる)


A「うわあ!」(肩が切れて血が吹き出る)


シ「ヒーリング!」(体力回復の呪文)


A「何だよ。全然効いてねえよ。どうしよう」

(尻餅をついて涙目のAと、それを囲むシェゾとB)


シ『普通の技じゃ、弱すぎる…。よしっ!それならルーンロード

  の遺跡で覚えたあれを…』


シ『力を貸せ!闇の剣』


闇『おうっ!』


シ「****************(古代語)」


B「シェゾ?」


シ「アレイアード!」(黒い闇の力が狼のモンスターの前で大爆発する)


A&B「うわわあああっ!」(爆風に煽られる)


狼モンスター達「グゥオオオオオッ!」


A「シェゾ!何だよ!この禍々しい力!お前こんな

  術覚えて・・・ひっ!」


シ「えっ?」


狼達「ぐおおおおおおっ!」(アレイアードをくらったモンスター達が

   力をつけて二足歩行の狼男になっていく)


シ「なっ!俺の力を吸って強力になっている…」


A&B「何だよ…こいつら…シェゾ…お前」


狼達「ガアアアアアッ!」(嬉しそうに天井を向いて雄叫びを上げる)


A&B「うわああっ!」(切りつけられ、傷だらけになるA&B)


シ「や…止めろ!」(思わず前に飛び出す)


(一匹の腕がシェゾの腹を貫通する)


シ「!!」(目を見開くシェゾ)


(雄叫びを上げる狼男)


(驚きの顔で腹に手を回すシェゾ)


シ『傷が…ない…』


A&B「お…い…シェゾ…傷・・・な・・・何で?お前?」


狼「ギギャギャギャッ」(嬉しそうに笑う狼男)


メキメキメキ


シ「!!」


(体が変わっていき、より強力に大きくなる狼)


シ「俺・・・か!?」(目を見開くシェゾ)


シ『俺がこいつらに力を与えているのか?」(驚愕している目のアップ)


A&B「うわああああああっ!シェゾ・・・!シェゾ!お前!」


シ「逃げろ!逃げるんだ!」


A&B「うわあああ」(けつま転びつつ走るA&B)


狼大男「ゲラゲラゲラっ」(逃げるA&Bを笑って見ながら

 爪を持ち上げる)


シ『闇の力は無理でも…。』


シ「アレイアード」(ジャンプして狼大男に近づく。両手に黒いエネルギー球)


狼大男「ぐおっ?」


(力をもう一度吸い取ろうとシェゾに近寄る狼大男)


シ「だりゃああ!」(ギリギリでそのアレイアードを回し蹴りし、狼男達に

  居ないところで爆発させる)


シ「からの・・・」(目のアップ。スピード線)


シ「ライト!」パンッ!(狼大男の目の前で両手を猫だまし調に叩き

閃光が広がる)


狼大男「グオォォ!」(眩しさに目を閉じる狼大男)


A&B「ひぃぃいいっ!」(走るA&B)


狼大男「ぐぉお・・・」(眩しそうな指のすきまから笑う目)


ブオンッ!(狼大男のしっぽが振り回される)


ダン!(逃げようとしたA&Bが壁に叩きつけられ血を吐く)


シ「A!B!」


A&B「あ…シェゾ…(気を失う)」


(即座に二人に寄って行って爪を振るう狼モンスター達)


シ「や…止めろぉおおおお!」


シ「ダダダダイヤキュート!」(ダイヤキュート=自分の魔力を

高める呪文。4回まで重ねがけ出来る)


闇『主!駄目だ!感情的になっては、魔導は!』


シ「アイスストーム!」(氷の基本魔法)


(シェゾの腕から爆発して、魔導が暴発する)


闇『暴発する!』


(自分の魔導で派手にふっとばされるシェゾ)


(飛ばされつつ目を閉じ、気を失いかけるシェゾと

斜線で区切って別のイメージを重ねる)


(座っているシェゾ。魔導学校の女の先生が立っていて

 背景は何もなく白い空間。それを見ているもう一人の

 シェゾが手前に居る)


先生「魔導とは、緻密な計算で成り立っています。

    いかなる状況でも冷静に計算し、制御する。

    その積み重ねが大きな魔導を達成させるのです。

    シェゾくん。君はとても魔導の才能があります」


シ「言われたことは大体出来ちまう。学校も退屈だな…」


シ『何…何が・・・』(過去の自分を見ているシェゾ)


シ『何が・・・』(パチっと目を覚ますシェゾ)


(ガバッと起き上がるシェゾ。手前に何か映り込む)


(血みどろの友人二人が壁に張り付いている姿。

 目を見開くシェゾを重ねて描く。ダブルイメージ)


シ「ヒッ!」(声を出さないように手で口を塞ぐ)


闇『主!我の力で一時的だが奴らから、ここは

  目隠ししておいた。長くはもたないぞ。

  早く立て直すんだ!』


シ「うっ・・・うぐぅ・・・あ・・・あああああ・・・・

  あああああ!」(外のモンスターに声が聞こえて

  しまわぬように声を小さく殺して泣く)


シ『何が何でも出来るだ!何が才能だ!』


シ『俺は何も出来ない!』(膝を折って声を殺して泣き続ける)


闇【やれやれ、やはりガキだ。闇の剣の使い手としての才能・・・

  資格があると言っても、これはもう潰れてしまうな。

  とはいえ、暫くガキの子守をしなくてはならない・・・堪らんな。

  まあ、この調子では、すぐ殺されてしまって早々にお役御免と

  いうことになりそうだが】


A&B「うっ・・・」


シ「!! まだ、生きてる!」


闇『当然だ!すんでのところで隠したんだからな。それより主』


シ「有難う!闇の剣!』


闇『・・・』


シ「ヒーリング!ヒーリング!」


A&B「うっ・・・」


シ「良かった!お前ら無事で!」


A&B「ひっ!化物!」


シ「えっ!」


A&B「シェゾ!お前何なんだよ!変な術使いやがって

   モンスターを使って俺らをこんな目に!」


シ「何言ってんだよ!そんなことしねーよ!俺らずっと

  友達だろ!」


A&B「お前なんか友達じゃねーよ!寄るな!何企んでんだよ!

   もう二度と寄るなよ!」


(固まるシェゾ)


闇【あーあ、これは駄目だ。これだからガキは。こんな状況だと

  いうのに、もうゲームセットだな。短い主だった】


闇『主よ』


シ「闇の剣」


闇『はっ!』


シ「もう少しの間目隠ししていられるか?俺が囮になる

  俺が離れたら、こいつらを少し安全な場所に隠せ」


闇『はっ?主?私は主以外の者を守る為に居る訳では・・・』


シ「命令だ」(迫力ある怒りに満ちた顔)


闇『はっ!』


シ「お前は、色々な術を知り、長けているようだな・・・。俺に

  聖なる属性の魔導を教えられるか?」


闇『はっ?いえ、我は聖なる属性の魔導を見たことは

  ありますが・・・術を知っている訳では・・・仮に知っていたと

  して我の記憶自体は直ぐにでも共有できますが、

  術のやり方を知っている訳ではありません。練習もせず、

  急に魔導が身につく訳では』


シ「構わない!お前の力を借りたい!」


(闇の剣を掴む)


ぎゅうううんっ(シェゾと闇の剣だけの空間。宇宙空間のような背景)


シ「行ってくる」


闇『行ってくるって・・・我も持たずに主!』


シ「構わん!あとで呼び出す!」


闇『呼び出すって。ええええ~!?主!』


(闇の剣の空間から走り出すシェゾ)


(途端にシェゾに走り寄るモンスター達)


シ「マジックスナッチ!」(敵の魔導力を奪い自分のものにする呪文)


モンスター達「ギャアアアアアアッツ!」


(魔導力だけの塊だったモンスター達がシェゾに吸収されて消える)


闇『主!』


闇【信じられん!あの技は、以前の使い手の・・・シェゾは・・・主は

   先程まで使えなかったはずだ・・・。まさか!!私の記憶だけで

   術を解明したのか!?】


(死んだ目のシェゾ。目に怒りをたたえている)


シ「出てこい!俺をここに呼んだ奴!俺をどうする気だ!

  最初の時、少しだけ声が聞こえたぞ!お前の目的は何だ?」


シ『ガキだった。俺は何も出来ない。それでも…それでも今出来ることは

  何だ?まだ、大して術も知らない…魔導力も少ない俺に出来ることは。

  偉大な魔導師に必要な能力は冷静な分析力。落ち着け。落ち着いて

  整理しろ!何故こうなった。何を今俺がしなくてはならないのか?』


~闇の種よ~


ブンッ(人型の魔人が出てくる)


~今夜は復活の時なのだ~


シ「何だお前?復活?」


~闇の器の力の復活だ。闇の種を植えられた

  闇の器であるお前…。そのお前から流れる闇の膨大な力が

  我らに力を与えるのだ。お前が望むと望まぬに限らずに

  お前に近寄った者は闇へ堕ち、膨大な力を持ったモンスター

  へと変貌していく~


シ「!? 何…だよ…それ?」


~驚くことはない!お前も闇の饗宴を楽しむが良い。ほらっ、もう

  カーニバルが始まっているよ~


ブンっ!(魔人の後ろにホログラムが映り、村人達がモンスターに

襲われて右往左往する姿が写る)


シ「父さん!母さん!皆!」


~なかなか頑張っていてね。まだ、死んだ者は居ないようだが…

  まあ、いつまでもつかな?善処する姿も見ものだろう?

  一緒に映像を楽しもうか?~


シ「お前のこと!許さない!ぶっ潰す!」


~アハハハハハッ!どうしようというんだね?見たところ、まだまだ

  私の相手になどならないよ~


シ「闇の剣よ!来いっ!」(高く手を突き出すシェゾ。あおりの画)


闇『!!』ブンッ!

闇【我を呼び出した!我の記憶の映像を見せただけで覚えたと

  いうのか?この一瞬で!若干14歳にして…何という才気!】


シ「力を貸せ!闇の剣!」


闇『・・・・・・・・・。主よ…。ついて参ります!』


シ『例え相手が俺より強くても必ず勝つ俺になる。

  考えろ!この城の魔導の流れを…目に魔導力を

  込めて観察し分析し、暴け!どんな時も精神を乱さず

  冷静に術を遂行しろ!』


シ「必ず勝つ!シェゾ・ウィグィィの名にかけて!」


~フフフフッ、笑止!~(薄ら笑う魔人の前に光球の

  エネルギーが溜まっていく)


パシュッ(魔人横からのアングルの画。強烈なエネルギーが

放たれる)


シ「マジックスナッチ!」


ドッ!(シェゾの体を超える大きなエネルギー波がシェゾの横ギリギリを

掠める。シェゾの呪文により、その中の少しの力がシェゾに移る)


~フフフフっ!その程度の力奪っても、攻撃は止まないよ?~


ドドドドドッ!(魔人の連続攻撃!シェゾは横に走り、冷静な顔で

ギリギリで避ける)(分身のように残像を描いて時間の経過を表す表現)


シ「アイスストーム」(闇の剣を指して魔人側に突き出すも四散する)


~ふっ、その程度の基本魔法…。哀れだねえ~


ドドドドドッ!(相変わらずの魔人の攻撃を機敏に避けるシェゾ)


~すばしっこいな。だが、もう諦めるが良い。追いかけっこをしても

 逃げられまい。器であるお前を殺しはしない。もう、おいで~


シ「うるさいっ!」


(向き直るシェゾ)


シ「サンダーストーム!」(雷の基本呪文)

(何事もないように跳ね除ける魔人)


~この程度か…さあ、そろそろ退屈してきた。終りにしよう~


(力を溜める魔人)


シ「ああ、そうだな。」


シ「はああああっ!」(スピード線)


闇『あ…主!』


(闇の剣を白い光が降ってきてコーティングする)


(勢い良く自分の左手の黒く渦巻くものを貫くシェゾ)


シ「だあっ!」


(そのまま、力任せに引き抜き、周りに血が散乱する)


~あっ!~ガクッ!(急速に力が衰える魔人。震える表現と

  下に向かうスピード線)


(急速に震えだし、崩れそうになる城全体。シェゾの力の

入らない左手)


~お前!自分を!闇の種を!早まるな~


シ「安心しろ!倒れるのはお前だけだ」


~何っ?~(気づくと床に円陣が光っている)


~氷で反射したサンダーストームの光で円陣が!~


(三方向から精霊が浮かび上がり、それぞれが何事か

詠唱をしている)


~う…動けない!~


シ「行くぜっ!アレイアード・・・」


(黒いアレイアードの力が分散し、その上を精霊の光が

コーティングしていく)


~馬鹿な!全然属性の違う技を・・・~


シ「スペシャル!!」


(精霊の力でコーティングしたアレイアードを無数に剣で

切りつけながら乱舞する。1ページ大ゴマ)


(シェゾの顔と上から振り下ろす表現のスピード線)


~ぎゃああああああああっ!~(打ち付けられて

ボロボロに跳ね飛ぶ魔人)


ゴゴゴゴゴゴッ!


(城が崩れ始める)


(消えていくモンスター)


(下の世界で混乱する人々)


シ「闇の剣。AとBを助ける!案内しろ!」


闇『はいっ!』


シ「テレポート(瞬間移動の呪文)」


(混沌とした騒ぎの場面)


(段々フェードアウトしていくコマ)


(間のコマ)


(廃墟と化した町の墓の前に佇むシェゾ)


シ「闇の剣よ。俺はここを離れる・・・もう・・・ここには

  居場所はない」


闇『主・・・』


シ「俺は絶対強くなる。最強の魔導師になる!

  もう、こんな奴らに負けない・・・。絶対負けない

  魔導師になる!」


闇『主・・・』


シ「これを見ろ!」


闇『主・・・手の甲・・・もう、治っている。動いては居ないが…

  黒い渦が広がって…』


シ「精霊の力で暫く抑えられているけれど…広がっていっている…

  俺がモンスターを作り、闇に力を与えるんだ…怪我も治る…。

  もう…いつの間にか…俺は・・・人間じゃないんだ…。

  友達も・・・家族も居ないんだ・・・」


闇『主…』


シ「このままでは、俺が居るだけで色んなものを呼び寄せてしまう。

  来い!闇の剣!俺はこのまま諦める程殊勝じゃない!

  こんなもの!封印してやる!」


闇『主!』


闇『ついて参ります!主!』


こうしてシェゾ14歳の旅立ちは始まった。


完。












凄く長くなってダラダラして済みません。


色々直したいところはあれども、


疲れたので、更新しま~す。


魔導物語復刻バンザーイ!