http://news.livedoor.com/article/detail/5943677/
Q:1年前の出産以来、妻のイライラが治りません。不安や不眠もあるようで、病院では産後神経症と診断されました。時には、まるで人が変わったように私に当たるのです。改善する方法がありましたら、教えてください。(37歳、信用金庫勤務)
A:産後神経症は、かつては産後ノイローゼといわれました。うつ病と似ていますが、同じではありません。産後神経症は、出産後の女性にしばしば見られる自律神経失調症の一つです。
症状は、疲れやすく体がだるい、イライラする、手や唇が震える、めまいがするなど多彩。急に涙が出る場合もあります。
喜怒哀楽が激しくなるのが特徴で、イライラが高じ、夫に当たることもしばしば。それは人が変わったと、夫が驚くほどです。
●出産が体の調和を崩す
出産は、女性特有の自然の摂理に基づいた営みですが、出血などによって生命を奪われることもあります。そのため、体のどこかが壊れたわけでもないのに調和が崩れ、「気血」の調節がうまくいかなくなり、焦燥感や無気力感などの精神の不調が表れたりします。
出産後も母親は育児に心血を注ぎ、それがストレスになることも関係します。産後神経症は、真面目で、しかも体が弱い人によく見られます。
産後神経症の時は、体はとても疲れているのに、神経は高ぶっているものです。子育てをしなければと気を張り、体は熱を持つ。そのため、イライラしたりするのです。
●漢方薬の「女神散」が非常によく効く
現代医学には、産後神経症の薬はありません。あるのは、精神安定剤などの精神科の薬だけです。
一方、漢方薬には、「女神散」という非常によく効く薬があります。「女神散」の“神”は、ゴッドではなく生命のこと。失神の“神”と同じです。つまり「女神散」は、「女性の生命を育む薬」との意味です。
出産のため“神(生命)”に滋養が行き届かない状態を補い、心にも安定を取り戻す働きがあります。
「女神散」は、別名「安栄湯」。安栄湯の“安”は、穏やかになるという意味で、“栄”は栄養を表します。つまり、栄養をつけ、心を穏やかにする薬です。漢方薬局で購入できますが、できれば、大学病院の漢方外来や漢方専門医を受診して、処方してもらうようお勧めします。
なお、妻が産後神経症になった場合、夫は大変な病気と恐れるか、全然気にしないかの両極端に分かれます。
夫にはこの病気のことを知り、妻を理解することが求められます。それが、妻にとって何よりの薬です。
三浦於菟氏(東邦大学医学部医療センター大森病院東洋医学科教授)
東邦大学医学部卒。国立東静病院内科勤務を経て、中国・南京中医学院、台湾・中国医薬学院に留学。日本医科大学附属病院東洋医学科助教授を経て現職。著書『東洋医学を知っていますか』など多数。
http://news.livedoor.com/article/detail/5943677/
Q:1年前の出産以来、妻のイライラが治りません。不安や不眠もあるようで、病院では産後神経症と診断されました。時には、まるで人が変わったように私に当たるのです。改善する方法がありましたら、教えてください。(37歳、信用金庫勤務)
A:産後神経症は、かつては産後ノイローゼといわれました。うつ病と似ていますが、同じではありません。産後神経症は、出産後の女性にしばしば見られる自律神経失調症の一つです。
症状は、疲れやすく体がだるい、イライラする、手や唇が震える、めまいがするなど多彩。急に涙が出る場合もあります。
喜怒哀楽が激しくなるのが特徴で、イライラが高じ、夫に当たることもしばしば。それは人が変わったと、夫が驚くほどです。
●出産が体の調和を崩す
出産は、女性特有の自然の摂理に基づいた営みですが、出血などによって生命を奪われることもあります。そのため、体のどこかが壊れたわけでもないのに調和が崩れ、「気血」の調節がうまくいかなくなり、焦燥感や無気力感などの精神の不調が表れたりします。
出産後も母親は育児に心血を注ぎ、それがストレスになることも関係します。産後神経症は、真面目で、しかも体が弱い人によく見られます。
産後神経症の時は、体はとても疲れているのに、神経は高ぶっているものです。子育てをしなければと気を張り、体は熱を持つ。そのため、イライラしたりするのです。
●漢方薬の「女神散」が非常によく効く
現代医学には、産後神経症の薬はありません。あるのは、精神安定剤などの精神科の薬だけです。
一方、漢方薬には、「女神散」という非常によく効く薬があります。「女神散」の“神”は、ゴッドではなく生命のこと。失神の“神”と同じです。つまり「女神散」は、「女性の生命を育む薬」との意味です。
出産のため“神(生命)”に滋養が行き届かない状態を補い、心にも安定を取り戻す働きがあります。
「女神散」は、別名「安栄湯」。安栄湯の“安”は、穏やかになるという意味で、“栄”は栄養を表します。つまり、栄養をつけ、心を穏やかにする薬です。漢方薬局で購入できますが、できれば、大学病院の漢方外来や漢方専門医を受診して、処方してもらうようお勧めします。
なお、妻が産後神経症になった場合、夫は大変な病気と恐れるか、全然気にしないかの両極端に分かれます。
夫にはこの病気のことを知り、妻を理解することが求められます。それが、妻にとって何よりの薬です。
三浦於菟氏(東邦大学医学部医療センター大森病院東洋医学科教授)
東邦大学医学部卒。国立東静病院内科勤務を経て、中国・南京中医学院、台湾・中国医薬学院に留学。日本医科大学附属病院東洋医学科助教授を経て現職。著書『東洋医学を知っていますか』など多数。
http://news.livedoor.com/article/detail/5943677/