小米、中国発EV革新の伏兵
「Appleカー」の夢 現実に

 

 

 

 

スマートフォン世界大手の中国・小米(シャオミ)が電気自動車(EV)に新規参入した。初のEV「SU7」は、米テスラや独ポルシェを上回る性能ながらも価格を他社の半値以下にした。

 

EVをスマホや家電とつなぎ、人々の生活の隅々に入り込む小米圏」の構築も掲げた。米アップルは「Appleカー」構想を断念したが、中国発の伏兵が現実にした。

 

低価格の理由の一つにはテスラが採用している「ギガキャスト」やBYDが先行する「CTB(セル・ツー・ボディー)」があるとのこと。しかしこれだけでは説明ができない。

 

シャオミは「EV単体では収益を上げるビジネスモデルは採用していない」。スマホを収益の柱とするシャオミは、今後家電を含めたすべての情報を含めたエコシステムを構築しここに収益を見出すだろうとの見方がある。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アップルカーが開発中止となったが、その思想をシャオミが受け継いだようだ。

​​​​
​​​​​中国などの専業メーカーはEVで稼ぐしかない。必然的にここに利益を乗せたら現状ではその価格は上がらざるを得ない。だからこそギガキャストなどの革新的な技術の適用が必要となってくる。

 

これに対し、EVで儲けを出さないとするメーカーが最高技術を適用したEVが安価になるのは当然だ。​当然消費者は安価なEVに流れるだろうし、その消費者の多くがEVとスマホが連結し快適な生活を手に入れることができるならますます消費者はシャオミに流れるだろう。まさに正のスパイラルになるかもしれない。

 

そのビジネスモデルのアイデアをいかに実現するかが今後のシャオミの課題と思われる。

 

いずれにせよ、明確な戦略(ビジネスモデル)を打ち出すことの重要さを改めて感じた事例である。

 

新領域への進出に関して、戦略の立案なくして成功はない。そのための情報をいかに収集、共有するかが当部の課題であろう。​​​​​

 

それにしても。。。アップルが断念し、テスラでさえかなり長期間の苦労の末EVの量産にこぎつけたというのに、なぜシャオミはたかだか数年でこの発表ができたのであろうか。そこを日本は分析し、学ぶべきかもしれない。

 


​​​​​
​​​​​