<第96回 選抜高校野球>低反発バット 芯で捉えろ

 

3月18日から開催される春のセンバツ高校野球では、新しい規格の

バットの使用が始まる。いわゆる「低反発バット」である。打球を飛ばないように設計したバットである。

 

その目的は大きく二つある。

①ピッチャー返しによる投手のけがを防ぐ

②打高投低いの状況を改善すること

 

2022年2月に導入を決め、今回のセンバツからの使用が義務付けられた。

 

その変更点は下記である。

①最大直径は67ミリから64ミリ

②ボールが当たる部分の肉厚は1ミリ増やして4ミリ以上に。

 

その結果、反発力が抑制され打球速度が3%余り落ちるという。

 

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これまでも高校野球用の金属バットの規格変更は何度もあった。プレイする高校側からは「飛ぶバットが欲しい」との要求があり、高野連側からは今回と同じような「飛ばないバットにしてくれ」である。

 

過去に金属バット用の材料開発を担当していた人に話を聞いたことがある。そのたびに材料側では「強度を低くしたらいい」などとあまり理論的ではない理由を並べて新たな合金を提案していたらしい。

 

金属バットのメーカーは岐阜県にあるUACJ金属加工恵那が東海地方では有名である。この会社はその昔「テイネン工業」と行ってアルミの弁当箱なども作っていたらしい。

 

金属バットとしてのテイネン工業の競合はアメリカの「ルイビル」などがあった。もっともっと日本の企業に頑張ってほしい。飛ぶバットも飛ばないバットも自由自在に作りこなせる技術を持っていてくれることを信じている。

 

ま、技術的な話も興味はあるが、でもイチ野球ファンとしては今回のセンバツでのホームラン数が気になる。

 

頑張れ豊川、明電、宇治山田!