韓国「好き」4年で14→37% 急速な関係改善背景か
中ロは「脅威」8割超 郵送世論調査

 

これまで李明博が竹島に上陸したり、ムンジェインが慰安婦問題をちゃぶ台返ししたりと何かにつけて日本との外交問題を作り出し、両国の友好関係は進展しなかった。

 

それでなくても歴史問題を自国の都合のよいようにとらえて日本を貶め、それをスポーツや教育にまで、さらには第3国での政治的アピールを行うなどまったく友好関係が築ける状態にはなかった。旭日旗のあやまった情報発信や、WBCで、日本から勝利後マウンドへ国旗をさすなど、まったくもって日本にとって韓国は好感を持てる国ではなかった。

 

しかし大統領がユンソギョルになり両国関係改善に動いたことにより、以前のような外交問題が極めて少なくなり、さらに韓国側が改善に動いていること、またK-POP韓流ドラマブームなどで、主に若年層や女性に広く韓国への興味が深まったことなどが今回の改善につながったと思われる。

 

また、韓国の対日感情も良化した。日本の非営利団体「言論NPO」などが23年8~9月にした日韓共同世論調査によると、日本について「良い印象」と答えた韓国人は28.9%で、「良くない印象」と答えた人は53.3%だった。20年は「良い印象」が12.3%、「良くない印象」が71.6%と3年間で改善した。

 

個人としては戦後の韓国の態度は全く持って誠意がないと感じている。特に「決めたことを守らない、勝手に反故にする」などおよそ国家としての行動ができない国とは付き合いたくはないと思う人は多いだろう。

 

朝鮮の近代化に大きく貢献した金玉均に対する朝鮮の酷い仕打ちを韓国人は理解しているのだろうか。日韓併合時代にどれほどの資金がこの半島に投下され、どれほどの学校が設立され、どれほどのインフラが整備され、そしてどれだけ人口が増加したのかを韓国人は知っているのだろうか。

 

日韓請求権協定に関する情報も正しく理解していないし、韓国政府も正しく伝えていないことがこの問題をさらに複雑にしていることは明白だろう。

天安独立記念館に行けば「韓国軍は連合国として日本と戦い勝利した」なんて展示もあるくらい。それを学生が社会見学するのだから、日本を悪と信じる子供が育たないわけがない。

 

 

個人的には韓国人の友人も多く、韓国文化は大好きである。個人レベルでは仲が悪い印象はなく、一部の活動家や人気の落ちた政治家のパフォーマンスに世論が引っ張られている感じがする。

 

両国はいつまでもいがみ合っている場合ではない。個人レベルでの交流、文化的な交流、そして時間が解決してくれることもあるだろう。

 

ただ、「歴史を忘れる」ことは好ましいことではない。この場合の「歴史」はもちろん「韓国が理解する歴史」でもなければ「日本が理解する歴史」でもない。両国が正しく理解する歴史が必要ではないかと思う。かなり大変な作業ではあるが、この作業なくして両国の真の友好は達成できないと感じている。

 

ただ、問題は朝鮮半島には日本と国交のない「もう一つの国家」が存在していることだ。