前回のブログでも書きましたが、やっぱりH3に関わる宇宙産業は裾野が広そうですね。
東海バネ工業:バネの業界
ヤマザキアクティブ:珍しい形状のゆるみにくいネジ
東レ:炭素繊維(「モーターケース」「フェアリング」にも炭素繊維と樹脂の複合材シートを供給)
UACJ鋳鍛:ロケットの構造体用の大型のアルミ材を鍛造する。
NECスペーステクノロジー:温度や圧力などのデータを地上局に送る「テレメトリー送信機」を担う。
イーグル工業:気体や液体の漏れを防ぐ金属やカーボンなどでできた「シール」を手がける。
ニチダイフィルタ:異物侵入を防ぐフィルターを製造している。
中央エンジニアリング:3Dプリンターの活用で製造コストを抑える。
中小企業やスタートアップを含め、まだまだたくさんの企業が航空宇宙産業に関わっていると思われる。
ただ、世界的にみてまだ航空宇宙産業で遅れをとっている現状では、少量多品種の生産になっており、まだまだ採算的には苦しい状態である。
当面は国の補助も含め産業自体を成長させていくことが重要であるとしている。
(出典)
【ここから見える未来】
宇宙産業は大きなチャンスがあると思われる。
人工衛星打ち上げは防災、安全保障の観点から需要であるだろうし、さらに月探索、火星探索などにも資源獲得に大きな可能性がある。もちろん、大航海時代のように先に到達した国が全ての利益を獲得するような構図にはならず、地球全体でその利益を共有することになるだろうが、それでも技術を持つ国が大きな利益を得ることは間違いないはずだ。
「2番じゃダメ」なことは明らかなので、今回の打ち上げ成功からは、さらに国をあげて宇宙産業を推進していくことが大事だと思われる。
日本政府は6月に閣議決定した宇宙基本計画で、国内市場を30年代に現在の2倍となる8兆円に拡大させる目標を掲げた。
政府が100億円の支援をすると言っているが。。。
これって高いのか?安いのか?
世界の宇宙関連ビジネスの市場規模は40年までに100兆円以上に成長するという米金融大手の予測もある。
日本のプレゼンスを高めるためにもお金を突っ込んでもいいんじゃないのか。
GDP世界第4位に転落した今、日本の将来の戦略を描き、それに向けて実行していく政治家が出てきて欲しいと切に感じる。
自らを棚に上げて「法令にのっとり適切に申告、納税を行うようお願いしたい」などといっている場合ではない。
まさに「日本の存在感」を見せれるかどうかが大きな課題であろう。