サムスンに負けて当然か 大手電機8社の研究開発投資

 

 

 

 

 

 

 

世界的なブランディング専門会社である英インターブランドの2023年ブランド評価ランキングによれば、サムスン電子は世界5位。

 

日本の電機メーカーでトップ100にランクインしていたのは、36位のソニーグループ(G)と、90位のパナソニックホールディングス(HD)だけ。

 

その強さの原因の一つが「未来を見据えた研究開発費」であるとしている。

日本企業の多くは売上高に比例して研究開発費を捻出しているが、サムスンは売り上げが落ちても研究開発費を増加させることがあるという。

 

日本企業(大手電機メーカー)で売り上げにほぼ無関係に研究開発投資をしているのは日立くらいであり、その他はほぼ売り上げに連動している(相関係数0.97)。

売り上げが下がっても研究開発費を増額する企業は皆無であった。

 

サムスンの売上高に対する研究開発費は約9%。国内大手電機メーカーは、富士通が3%、ソニーは6%程度(2022)とその比率はサムソンに対して低い。

 

【ここから思い描く未来】

「未来に対する研究開発」が企業価値を向上させることは確実であり、投資家含めたステークホルダーへのアピールとしても重要である。

 

名目GDPランキングで世界第4位に転落がほぼ確実な日本がこのままでいいとは思えない。

電機メーカーだけでなく製造業など他の業種でも「未来を見据えた研究開発」ができているか振り返ってみることが大事ではないだろうか。