遅れながら、新年あけましておめでとうございます(^o^;)
今年も宜しくお願い致します!
さて、今回は「ひさし」の役目についてです。
屋根の延長部分のことを「ひさし」とよびます。
日本建築はひさしが深くつくられているのが特徴です。
第一の目的は雨よけ。
屋根を流れ落ちた雨のはね返りも少なくてすみます。
雨の多い日本ならではの構造ですね。
また、ひさしは、帽子のつばのように、建物に当たる太陽の日差しを調節してくれます。
太陽が高い位置にくる夏は、深いひさしが室内に直射日光が入るのをふせぎ、
逆に太陽の位置が低い冬は、屋内に日光を取り込むことができます。
沖縄の伝統的な民家には、強烈な日差しをさえぎり、
激しいスコールをふせぐための「雨端アメハジ」とよばれるひさしが、
建物の四方に大きく突き出すようにつくられています。
住宅の洋風化にともなって、ひさしの深い住宅は少なくなりました。
そもそも、家の内と外の緩衝地帯でもあるひさしですが、
開放的な空間を演出してくれるものでもあるんです。
住宅の耐久性も確実に上がります。
ぜひおすすめしたいと思います。
夏至の頃の太陽高度は70~80度、
冬至の頃は40度くらいです。
立面図に線を引いてみると、程よいひさしの寸法が分かると思います。
新潟の厳しい気候条件に合った「雨仕舞い」の検討も大事ですね。
それでは、また!
追伸
本日、阿賀野市にて上棟が行われております。
スカンジナビアンレッドのカッコイイ平屋建てです。
南面のリビング脇には、ひさしが大きく出た、広ーいカウボーイデッキを施工します。
お客さんの夢は、そこで休日、ビールを飲みながら寛ぐとのことです。
私も憧れます。(´∀`)
4月に見学会を行いますので、ぜひぜひ見に来て下さい!(ビールはありません。笑)
