HANA-BI | 映画の引き出し

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毎週大量にDVDレンタルしてくる茶の内容覚書。

タイトルHANA-BI
販売:バンダイビジュアル
価格\5,250 (定価:\5,250)
媒体:DVD
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おすすめ度★★★★☆
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■茶のおすすめ

 北野武監督作品

 知らない人はいないんじゃないか?

 コメディから教育、ドラマなどマルチに遊んでる監督

 HANA-BIではベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞。

 何やら偉い賞を取ったのね、見てみるか・・

 すごく単純な動機&広報に乗ってしまったorz

 

 んで、見てみた。

 茶『静かだ・・血まみれだ・・』


 要所要所で監督自ら描いた絵が挿入されるのですが、

 それがいいんだわ、、異質なのにマッチしてる。


 題名にもある通り、HANA-BIもちゃんと出てくる。

 映画の尺度で見たら、ほんの一部分だけど

 一番幸せな時間だったんだろうなぁ・・


■シナリオ難易度

 やや難、洋画を見続けてこの映画を見ると静けさが引き立つ。

 久石譲の2時間ドラマっぽい曲は流れるんだけど

 この映画は静けさとその中にある西刑事の凶暴性

 何よりも絶えない奥さんへの愛情に乾杯。


 登場する人々がほとんどモノを喋らないのも

 うちがこの作品を『静か』だと思う理由だと思う。

 少ない台詞の中で、確かな感情が伝わっていく心地よさ。

 音楽や台詞を排除して、静かな世界の中に息遣いを聞いたり

 チンピラを血まみれにしたりと激しい時もある。

 アップとダウンのテンポが、何とも気持ちいい。

 

 シナリオ的には、全然難しくなんかない。

 西刑事が落ちていく過程の説明がされ、事が起こり

 ラストへと進んでいく。


 ただ、その過程で示される演出

 波打ち際で車椅子の堀部さんが、波に濡れていくシーンとか

 同じようなシチュエーションで

 西刑事を殺さずに野郎を殺した理由は何か、など。

 はっとさせられたり、考えたり。


 ありがとう、ごめんね--


■ストーリー

 西刑事  ビートたけし、刑事辞めます

 堀部さん 西刑事の代わりに張り込み、撃たれる

        下半身不随になり車椅子生活

 妻     不治の病らしい


 堀部さんが西刑事に気を利かせて

 張り込みを交代している最中に撃たれます。

 西刑事は妻を見舞っていました。


 俺のせいで堀部は・・っ


 犯人を捕まえるも、田中さんと中村さん(部下たち)が撃たれ

 命を落とします。

 どうしようもない、やるせない怒りに西刑事は弾丸をぶっ放した後、辞職。


 堀部さんは車椅子生活となり

 妻と子供に逃げられてしまいます。

 こうなったのも俺のせいだ・・と思いつめる西元刑事。


 ヤクザからの借金取立ても激しい。


 ついに銀行強盗をやってのけ

 妻と共に逃亡(いや、旅に出る)


 しかし西が金を持ってると分かったヤクザは

 追跡し逆に西に殺害されてしまいます。


 ラスト、浜辺でフタコト



 パーン パーン




以下、Amazonさんの解説


北野 武監督98年公開の7作目。不治の病に侵された妻を気にかけながらも職務に追われる刑事が、同情した仲間の好意で張り込み捜査の合間を縫って見舞いにいく。だが、そのわずかな時間に発砲事件が発生、1人が殉職し、快く送り出してくれた部下も半身不随の身になってしまう。犯人を殺して警察を辞めた彼は、治療費や遺族へ渡す金を工面するためヤクザにまで借金を重ね、やがて首が回らない状況へと陥っていく…。
あたかも夢の情景のような暗く青みがかった映像のなか、挿入される監督自作のシュールな絵の色彩が鮮烈である。同様に乾いた暴力シーンに対して、例えば置き忘れられた三輪車を主人公がそっと横にどける、といったささやかな行為の描写も目に焼きつく。北野作品には多い不器用な男の自己表現を、透徹した視線で描いた静かな傑作である。


■キーワード

孤高の男・車椅子・銃・凶暴・愛・ヤクザ・責任・金・絵・海・子供


■製作スタッフ

出演: ビートたけし , 岸本加世子 , その他
監督: 北野武


■公式サイト

http://www.office-kitano.co.jp/contents/POSTER/poster3.html




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発売日:1998/12/18