こんにちは。今日は、日本の美意識と伝統工芸の結晶とも言える、特別なヘアアクセサリーについてご紹介します。

 

時を超える美しさの源:本つげと蒔絵

 

私たちの工房で生み出す「前櫛かんざし」は、単なる装飾品ではありません。それは自然の恵みと匠の技が融合した、小さな芸術品です。
前櫛かんざし
 
自然が育んだ最高の素材「本つげ」
木目の細かさと象牙のような滑らかな肌触りで知られる黄楊木(本つげ)は、古来より高級櫛の材料として珍重されてきました。その最大の魅力は「使い込むほどに深まる味わい」。最初は淡い黄味がかった木肌が、年月とともに深い琥珀色へと変化し、まさに使い手の人生を映す鏡となるのです。(U型簪

 

光と金が奏でる「蒔絵」の舞

 

この上質な木地に、日本の伝統技法である蒔絵を施しています。漆で下絵を描き、その上に微細な金粉を蒔きつけることで、光の加減で表情を変える繊細な輝きが生まれます。
デザインに込めた想い:花竹紋の物語
今回ご紹介する作品には、吉祥文様として愛されてきた「花と竹」をモチーフに選びました。

 

花(華):季節の美しさ、生命の輝き、そして儚さの中にある永遠の美を象徴します。

 

 

竹:しなやかでありながら強靭、雪に耐えてまた伸びる生命力と、真っ直ぐな節操の象徴です。(つげ櫛

 

 

この二つを組み合わせることで、「華やかさの中にある芯の強さ」「美しさと気高さの調和」という、日本人が古来より理想としてきた女性像を表現しました。

 

 

一本で二役こなす実用美:「前櫛簪」という粋なスタイル

 

この作品の最大の特徴は、その機能性にあります。櫛として髪を整えながら、同時に簪としても使える「前櫛簪」という形は、江戸時代から続く日本の美意識の知恵です。
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使い方の一例:
前櫛として:生え際やサイドに差し込むだけで、顔周りがすっきりと引き立つアクセントに。

 

簪として:結い上げた髪を固定しながら、後ろから見ても美しい装飾に。

 

 

ハーフアップのポイントに:現代的なヘアスタイルにも自然に溶け込む、和モダンなアクセントとして。