外国の通貨(ドルなど)の価値に比べて
円の価値が高くなることが「円高」
反対に低くなることが「円安」
例えば、
円相場が1ドル=100円から
1ドル=90円になれば、
円の価値が上昇したことになる
「円高」と呼ばれ、
1ドル=110円となれば、
「円安」と呼ばれる。
円高、円安は政治的経済的要因によって外国為替市場における円への需給が変化することで生じる。
円高では輸入品が安くなり、
物価を下げる効果があるが、
円高が続けば輸出産業は苦しくなる。
円高とは円の価値が上がること
円安は円の価値が下がる
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円安とは?
円安は、ドルやユーロなどのほかの通貨に対して、円の価値(1円で交換できる通貨の単位数)が低い状態を指します。円をドルに両替する
為替レートが1ドル=100円であれば、
1万円は100ドルに交換できます。
1ドル=125円になると、
1ドル=100円の時より
少ない80ドルしか取得できません。
1ドル=80円になると、
1万円は125ドルに交換できるので、
円高となります。
通貨を売買する場を、外国為替市場といいます。通貨は個人、法人を問わず取引でき、証券会社などは1度に巨額の取引を行います。為替レート(為替相場)は、異なる国の通貨が外国為替市場で交換(売買)されるときの交換比率を意味します。外国為替市場ではドルだけでなく、ユーロ、元(中国)、ウォン(韓国)など、
さまざまな通貨が売買されています。
円安のメリット
輸出業の業績があがりやすい
円安になると、海外では日本から輸出する製品の価格が下がるため、売れやすくなります。
世界的に競争力が高い輸出品を扱う企業の販売量(輸出数量)が増加する傾向があります。
円安になると
日本製
の自動車の販売数が
海外で増加
海外から観光客が
訪日しやすくなる
円安になると、日本はコストパフォーマンスのよい、魅力的な旅行先になるため、観光業界は海外からの観光客を日本に呼び込みやすくなります。海外資産の価値があがる
投資や海外資産を保有している場合、資産価値の増加につながります。
普段からドルで取引をしている企業は、ドルを保有している場合があります。
円安のタイミングで円に換金すれば、
大きなもうけが得られます。
円安のデメリット
円安になると、外国製品は高くなります。輸入業だけでなく、製造業や私たちの生活にも影響を及ぼします。原材料の輸入コストが上がる
輸入コストの高騰は、製造業にとって痛手になります。日本は、原油や石炭などのエネルギー資源だけでなく、鉄、アルミ、銅など、製品の原料となる素材を多く輸入しています。円安で輸入コストが上昇すると、国内の製造業の業績が圧迫される可能性があります。
エネルギー価格の高騰を招く
原油や石炭価格が高騰すると、ガソリンの燃油代がかさみ、輸送コストも上昇します。発電所で使う燃料の価格上昇により、電気代もあがります。製造業は工場を稼働するために大量の電力を使うため、電気代の高騰は経常利益を圧迫する要因となります。
電気代だけでなく、ガソリン代や原油の価格もあがるため、企業の収支と自動車を所有する消費者の家計にも影響を及ぼします。
食費にも影響する
円安は、身近な食費にも影響を及ぼします。パンや菓子類に使われる小麦や大豆などの原材料の多くは輸入に頼っているため、原材料が高騰すると、価格もあがる傾向にあります。さらに、食品業界はエネルギー価格の上昇による加工コストや、輸送コストの増加などの影響を受けます。ラーメンやハンバーガーなどの大手外食チェーンが、相次いで値上げを決めるケースも珍しくありません。