骨董品鑑定士には資格がありません。
そのため、今日から自分は骨董品鑑定士だと名乗ることはできますが、経験や実績がない状態ではお客様からの信頼を得ることは到底不可能です。
学芸員になってから骨董品鑑定士になる方もいるようですので、学芸員の資格取得をすることも視野に入れておくと良いかもしれません。
資格と同様に、骨董品鑑定士になるための専門の学校はありません。
もし高校や大学に進学するのであれば、美術や芸術関係の学校に通い、美術、歴史学、日本文化学、考古学などの勉強をしましょう。在学中はできる限り知識を身につけ、美術館や博物館で本物を見て、目を養いましょう。
卒業後は古美術商や画廊、美術館、博物館などに就職し、さらに知識を身につけ、本物を見て目を養い、信頼を築くことが重要になってきます
コミュニケーション能力も必要です。
この界隈では、その人自身の信用と豊富な経験、審美眼が物を言う世界なので、他の鑑定士と繋がりを持ち、信頼を得られるように心掛けましょう。そして、自分自身の魅力と信用をずっと保ち続けられるように、常に成長する努力も忘れてはなりません。
古物営業法」に則り、公安委員会からの営業許可を得る必要があります。
また、営業許可を得る前に警察署に書類を提出しましょう。公安委員会から許可がおりたら、「古物商」として営業することができます。
鑑定」はその骨董品が本物かどうかを判断すること、
「査定」はその骨董品の買取価格を決めることです。
鑑定が行えるのは鑑定に指定されている人、または鑑定機関です。
骨董品の価値を保証するため、鑑定士の信頼性、権威がとても重要なのです。
その鑑定士に鑑定を依頼する際に発生する手数料が「鑑定料」となります。
鑑定士と学芸員は何が違うのでしょうか。
学芸員は学問の立場から品物を鑑定するのに対し、鑑定士は専門的な知識に加えて美的感覚・観察力を必要とします。
つまり、どちらの立場も専門的な知識は必要不可欠です。ただ、鑑定士は品物を見極めるための観察力も必要とされます。
また、鑑定士はその品物が「どれくらいの価値があるのか」を、見極める力も兼ねそろえなければなりません。