高速鉄道計画を費用がかかりすぎるとして中止を表明した。



日本はインドネシアに対し新幹線の輸出を働きかけていた[9]2009年には、ジャカルタ - スラバヤ間730kmを時速300kmで結ぶ高速鉄道計画のフィジビリティスタディが行われた[4]。当区間はインドネシアで最も人口密度が高い区間であり、旅客および貨物輸送において慢性的な渋滞が発生している[10]国際協力機構により、高速鉄道の建設費を円借款による低金利の融資で賄うことが提案された[11][12]

新提案では複数の期間に分けて建設することになった。第一期はジャカルタ - バンドン間150kmを35分で結ぶ計画となり、建設費は50兆ルピアとされた。2014年1月、国際協力機構は詳細な事業化調査を開始した。

日本案は有利であるとみられていた。2014年10月にスシロ・バンバン・ユドヨノが任期満了で大統領を退任し、新たにジョコ・ウィドドを大統領とする政権に代わると、2015年1月、ジョコ政権は高速鉄道計画を費用がかかりすぎるとして中止を表明した。

それでも日本案の有利は揺るがないと見られていたが、2015年3月に中国が受注競争に参加することを表明した[13]

落札編集

9月中旬、中国は新提案を提出した。新提案ではインドネシア政府の要望に全面的に応え、インドネシア政府の財政支出や債務保証を必要としない計画とされた[19]。9月29日、インドネシア政府は中国案の採用を発表した。採算を考慮してあくまでも政府による債務保証に拘った日本案と明暗が分かれた[7]。中国側はインドネシアのために競争的な融資パッケージを用意し、その結果が功を奏して日本に勝ったとみられる[20]

 2024/01ダウン


 


 

https://www.jiji.com/jc/article?k=2023111100289&g=int