こんにちは、輝心堂(きしんどう)の菌糸瓶研究家、JOと申します。
前回は自宅で作る菌糸ビンについて、用意するものをお伝えしたので、今度は作り方をお伝えしていきたいと思います。
手袋を装着し準備したものを手の届く位置に配置しましょう。
場所は家の外やベランダなどがおすすめですが、難しいならシートを敷いて屋内で行いましょう。
まずは菌糸ブロックの白い部分を剥がしていきます。
1ブロック(3.5l)程度であれば手で剥がしても良いですが、パン切り包丁があるとかなり作業効率が良くなります。
あとは糸ノコやペーパーナイフの様なものでも代用できます。糸ノコは慣れれば問題ありませんが、先が固定されていないものはブレてやりにくいのでコツが必要です。
種を入れる穴にも詰まっているので掻き出しましょう。
次に、とにかくほぐします。
(以前、私が自宅で自作した時の写真です)
バラバラになるほどムラができにくくなります。
主観ですが、ちょっと大人の砂遊びみたいで楽しいです(笑)。
十分にほぐせたら、添加剤を投入します。
いっぺんに数ブロックやる場合はほぐしながら少しずつ入れていくと良いでしょう。
添加剤を投入したら、万遍なく混ぜましょう。
万遍なく混ざったら、次はビンに菌糸を詰め込んでいきます。
ビンの3分の2くらい入れたら、圧をかけていきます。
コブシを押し込むなど手で押し込んでも構いませんが、道具があると作業効率が良くなります。
前回紹介した園芸用のスコップであれば、柄の部分を使っても良いです。
その後、また菌糸を詰め込んで9割くらい入れたらまた押し込みましょう。
この作業を全部で3~5回くらい繰り返してパンパンに詰め込みます。
目安は1ブロック(3.5l)辺りで1500㏄の瓶で2~3本を目安にします。
800㏄だと5本くらいを目安にします。
両方作る場合は、1500㏄を2本と800㏄を1本程度を目安にします。
詰め込む量は、好みや考えやブロックの白い部分の剥ぎ方で変わってくるので、あくまで目安としてください。
詰め込み終わったら蓋をします。
この時、ビンを100均やホームセンターで代用している場合、蓋に穴を開けたりして空気が通るようにしましょう。
幼虫もそうですが、菌糸も生きてます。
穴を空けたらテープ(タイペストシールなど)を貼るとコバエ対策になります。
ここまできたら後は、菌糸が回って全体が白くなるまで待ちましょう。
基本的には皆さんが幼虫や成虫を育てられている場所に置いておくと良いです。
これはカブトムシやクワガタの管理温度で管理すると良いということもありますが、環境を慣らす為でもあります。
自作でない菌糸ビンを調達される場合でも、使用予定の場所に2~3日置いて、環境に馴染ませましょう。
ちゃんと白く菌がまわるかな、良い幼虫が育つかな、いろいろ想像してワクワクしながら待ってみましょう♪
つづく