尖った感じがする佐野元春を集めてみた。ぼくがアーティストに震えるのは、才気が後戻りできないほど突っ走っている挙動を観た時だ。
ELPでいえば、1972~1973年の「恐怖の頭脳改革」がリリースされる少し前くらいの荒削りで暴力的なライブ、Pink Floydは1977年の「Animals」の狂暴なノリ。
佐野元春は…難しい。時代をなぞっても何かはっきりしない。デビューした1980年から現在に至るまで、いずれのアルバムにも才気走った「若気」がどこかに存在しているからである。今の佐野は老成することなく、枯れることもなく、まだ旅の途中だということだ。佐野はずっと様々なものを吸収しながら自身の脳と体の中で変換し、自在に放出しているかのようだ。
Heart Beat(小さなカサノバと街のナイチンゲールのバラッド)
「Rock & Roll Night」とともに初期の大曲であり、最高傑作である(個人の感想w)。1981年2枚目のアルバム「Heart Beat」のアルバム・タイトル曲。
SOMEDAY
1982年3枚目のアルバム「SOMEDAY」のアルバム・タイトル曲。カバーも多い。エレアコ(Ovation)を掻き毟るように弾きながら激しくシャウトするこのバージョンはラディカルで、何度聴いてもぞくぞくする。これはぜひフルバージョンで聴きたいものだ。
ナポレオンフィッシュと泳ぐ日
ノリの良さとビート感。1989年6枚目の「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」のアルバム・タイトル曲。初期と変わらぬ若々しさ、鋭敏さ、苦さを感じる。唐突に飛び出すラップが凄い。ホーンをうまく使ったアレンジの名曲だ。
奇妙なフェスタに招待されてる孤独なペリカン
誰かが君を月のまぶしさから隠そうとしている
聖者が来ないと不満を告げてるエレクトリックギター
言葉の弱さに燃え尽き そして君は唄うだろう
…うーん、意味がよくわからないw
