君は僕をなじった
僕は君になじり返した
いつも同じ繰り返しだから
いっこうに前に進むことができない
いくら考えても解けない問題に
君と僕は縛られ続けてきたんだ
いつまでも解けないから
溜息の連鎖は続いていた
いつまでもくっつかないのに
溶接作業を延々と続けていた
でも、そもそも、
君と僕を繋ぐ方程式なんてなかったんだ
はじめから……
君を送り出した次の日
粗削りな夜明け前のひととき
灰色と薄紫色の混じった
ぼやけた景色が拡がっている
深夜の決意を封じ込めた風船は
低空飛行するカラスに啄まれる
開いた穴からは稚拙な段取りと
鮮やかなゴールを描いた絵が覗いている

