何度も何度も夢に見た
深い森の奥で迷っている君と僕
君の手を引き、出口を探そうとする
でも、君は僕の手を弾き、さらに奥へと独りで歩いていく
結局、迷っているのは僕のほうかもしれない
霧の流れが教えてくれる
ここに留まってはならない
ここで泣いていてはいけない
ここで感情を爆発させてはいけない
でも、ここから先に進むにはどうすればいいんだろう
みだりにあてなく歩いてはいけない
みだらに女性に触れてはいけない
そんな言葉遊びの戯言が痺れた頭の中をよぎる
それはほんの僅かな余裕だろうか
それとも、やけっぱちの諦観だろうか
迷いながら、留まりながら、いつのまにか明るくなった西の空を見る
霧は晴れ、気づけば君は僕の傍にいた
君は僕に優しく微笑み、僕は再び君の手を取る
だが、君の手は老婆のように皺だらけで
青黒い血管が浮き出ていた
