守人 | 秋 浩輝のONE MAN BAND

秋 浩輝のONE MAN BAND

はじめに言葉はない

何度も何度も夢に見た

深い森の奥で迷っている君と僕

君の手を引き、出口を探そうとする

でも、君は僕の手を弾き、さらに奥へと独りで歩いていく

結局、迷っているのは僕のほうかもしれない

 

霧の流れが教えてくれる

ここに留まってはならない

ここで泣いていてはいけない

ここで感情を爆発させてはいけない

でも、ここから先に進むにはどうすればいいんだろう

 

 

 

 

みだりにあてなく歩いてはいけない

みだらに女性に触れてはいけない

そんな言葉遊びの戯言が痺れた頭の中をよぎる

それはほんの僅かな余裕だろうか

それとも、やけっぱちの諦観だろうか

 

迷いながら、留まりながら、いつのまにか明るくなった西の空を見る

霧は晴れ、気づけば君は僕の傍にいた

君は僕に優しく微笑み、僕は再び君の手を取る

だが、君の手は老婆のように皺だらけで

青黒い血管が浮き出ていた