ここは教室なのか?
僕の席の後ろには髪の長いおとなしげなキミがいる
いつも庇ってあげたくなるような、か細さとひ弱さがある
ギター弾きの男が突然立ち上がり、ギターを弾き始める
そして、今まで歌ったことがない歌まで歌う
中川イサトの「かすていらのかをり」ではないか
――なかなかうまいじゃん……
先を越された僕は嫉妬心を覚える
舞台は突然、街中に移っていた
アーケード街で、病院の院長らしき人が、みんなの前で突然ズボンを下ろし始める
――あぁ、それ以上はだめ……あ、あぁ? あれはなんだ?!
なんだ?
なんだ?
なんなんだ?
それをきっかけに殺し屋らしき男たちが僕たちに襲い掛かる
僕は後ろにいた髪の長いおとなしげなキミの手を引っ張りながら逃げる
逃げる!
逃げる!
逃げるまくる!
ギター弾きの男がなぜか後ろにいる
いつの間にか、僕が昔住んでいた家の近くの土手にいた
僕は髪の長いおとなしげなキミだけを匿いたいのに
なぜおまえがそこにいるんだ?
僕はエゴと慈愛の狭間で悩んだ
結局、僕は悩んだ末、二人を家に招き入れた
家はいつの間にか5階建てのマンションに変わっていた
僕が住んでいるのはおそらく4階
なぜか5階に住んでいる人が階段を駆け上がるのが
部屋の中のほんのわずかな隙間から見える……不思議なマンションだ
ギター弾きの男は僕の音響機材を勝手にいじり始め、
自分の歌とギターを録音し始める
「お、おい、それは僕の……」
髪の長いおとなしげなキミは黙って聴いている
「キミはどちらの男がいいんだ?!」
思わず僕は叫んでいた
翌朝、彼女は1人で家を出た
その行方は未だに解らない……
・・・・・・・・・・・・・・・・・
テーマのWet Dreamとは、夢精のことです(笑)
元ピンク・フロイドの故リチャード・ライトのソロアルバムのタイトルにもなっています。
実際に夢で見たものをアレンジして書いています。
なので前後の繋がりがない唐突な話が多い(笑)
今回のモノは昨夜見た夢のアレンジです。