グレッグ・レイク架空インタビューvol.11 ワークスvol.2 | 秋 浩輝のONE MAN BAND

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はじめに言葉はない

あくまで架空インタビューです。事実と思われるエピソードや、キースとグレッグが過去にインタビューで語ったことを膨らませ、「創作」しています。(一部ウソも含まれていますw)

 

GL=グレッグ・レイク 

HA=秋 浩輝

 

HA「この架空インタビューも、とうとうvol.11まで来てしまいました。初めはこんなに長くなる予定はなかったんですが、あなたがたの歴史の長さ、深さを考えると、当然のような気もします。まだやっと半分くらいですもんね」


GL「うむ」


HA「『うむ』じゃなくて、なんか言ってくださいよ」


GL「コウイン ヤノゴトシ」


HA「光陰矢の如し…なんで東洋の諺を知っているんですか(笑) この諺の意味はけっこう深くて、長い歳月は矢のように早いものであり、日々を無為に送ってはならないという戒めの意味があります。あなたがたの70年代は、まさに内容も深くて、そのものだったと思います」


GL「『70年代は』だと?」


HA「あっ、私の言わんとしていることをお察しで(笑) さて、ワークスvol.2ですが、vol.1と同時期に録音されたものですね?」


GL「あぁ、その通りだ。俺たちの創造力は限りなく深いものなんだ」

 

HA「個々に曲を分析していくと、決して悪いものではないというのが私の感想です。でも、売り上げはvol.1に比べ、落ち込んでしまいました。その原因はなんだと思いますか?」


GL「やはり時代と合わなかったのかもしれない。vol.2はたしかに寄せ集め的なソロ作品の色彩が強いけど、それぞれの曲のレベルは決して低くないと思う」


HA「同感です。キースのソロ『バレルハウス・シェイクダウン』『ホンキー・トンク・トレイン・ブルース』はジャズ・オーケストラとの共演で素晴らしい演奏ですし、『メイプル・リーフ・ラグ』はスコット・ジョップリンのラグタイムをオーケストラと共演したもので、キースらしい選曲でした。あなたの『君を見つめて』は愛娘ナターシャさんに捧げたものでしたね。心のこもった素晴らしい曲だと思います。『夢見るクリスマス』は1975年にクィーンの『ボヘミアン・ラプソディ』とUKのシングル・チャートで1位を争った大ヒット曲ですよね。でも、バックがシングル盤のオーケストラ・バージョンとは違いますね。エンディングのピアノはキースですか?」


GL「そう、キースが弾いている。キース本人は忘れてたみたいだが(笑)」

……「オーケストラのピアニストが弾いたんだろう」とキースはインタビューで言っていたが、キースの勘違いである。


HA「間奏にプロコフィエフの『キージェ中尉』を挿入したのは誰のアイディアですか?」


GL「キースだよ。曲にぴったりだったので、ピートも俺も大喜びしたんだ」


HA「私がこのアルバムで一番好きなのは、ラストの『迷える旅人(Show Me the Way to Go Home)』なんです。作曲者のIrving Kingのことを調べてたのですが、あまりネットでは引っ掛かりません。私が知っているのは映画『ジョーズ』で使われたことくらいです。船の中で数人が歌うのですが、まるでメロディが違っています」


GLIrving Kingはペンネームでね、Jimmy CambelとReg Connellyという2人のチームで、ミュージシャンというより、音楽出版社を1929年に設立したビジネスマンなんだ。作詞、作曲もやっていたらしい。俺もそれくらいしか知らないよ。あのアレンジはキースだけど、ジャズ風なテイストがぴったりだろう?」


HA「ワークス・ツアーでは、数回、コンサートの最後に演奏しましたね。エンディングにはピッタリの曲でしたね」


GL「あぁ、解ってくれてうれしいよ」


HA「このアルバムで蛇足というか、やらなくてもよかったのにと思う曲が1曲あります」


GL「なんだ?」


HA「『恐怖の頭脳改革(Brain Salad Surgery)』です。アルバム『恐怖の頭脳改革』と同じタイトルですが、なんであんな駄曲をやったんですか?」


GL「あれはお遊びだ。たまにあんな馬鹿っぽい曲をやりたくなることがあるんだ」


HA「がなるようなボーカル・スタイルは『用心棒ベニー』と同じですね。それは悪くないんですが、曲としてはどうかと思います。中間部は、あなたがギター・エフェクターで遊んでますね」


GL「あの頃、ギターにディレイ掛けて遊ぶのがマイ・ブームだったんだ。タルカスの戦場のあとにやった『エピタフ』のイントロでも使ったことがある」


HA「はい、74年のブートで聴きました。やらなきゃいいのに……と思いました」


GL「やっぱりな……」

 

 
 

vol.12に続く)