ELP原曲への旅16 Love Beach | 秋 浩輝のONE MAN BAND

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はじめに言葉はない

 70年代のELP最後のアルバム「Love Beach」……あまりにも評判が悪かった。

ELPは1978年、このアルバムとライブ・アルバムをリリースしたあと、一次解散をする。このあと、80年代は、L+P(カールに誘われたグレッグが3週間だけ在籍したエイジア)、E+L(コージー・パウエルがドラムを担当したエマーソン、レイク&パウエル)、E+P(ベース、ボーカルをロバート・ベリーが担当したスリー)を組み合わせたバンドもあったが、いずれも短命に終わっており、3人きっちり揃っての再結成は13年後の1991年まで待たなければならなかった。

 

Love Beachのアルバム・ジャケット

 バハマ諸島のナッソーで撮影。まるでビーチボーイズのような雰囲気のジャケットで、3人の能天気さがバレてしまった(笑) 録音もナッソーでされたが、半分レジャー気分だったのかもしれない。録音を終えたグレッグとカールは滞在2週間くらいでさっさとロンドンに帰ってしまった。キースに「Good Bye」の一言も言わずに…。ひとり残ったキースは、ナッソーでもくもくと編集作業を続けたそうだ(可哀想なキース…涙)。ま、キースはナッソーが肌に合っていたのだろう。その後、1年ほど滞在し続けた。

 

 A面はグレッグ&ピート・シンフィールドの小粒なラブソング、B面は組曲「将校と紳士の回顧録」という構成だった。世間的評価はボロクソだったが、実は僕はこのアルバムの隠れファンだった(笑)。A面のグレッグ作曲のラブソングは、どれもイマイチだったが、B面のキースの作った組曲は結構気に入っていて、昔からよく聴いていた。さすがキースと思わせる組曲で、音楽的レベルは高いと思う。

 以前から言っていることだが、B面の組曲をA面(メイン)にして、アルバムタイトルを「将校と紳士の回顧録」に変更、ジャケットは組曲のストーリーである戦争をイメージしたものにしていたら、このアルバムはもっと売れていたのではないだろうか。

 

 

Canario(キャナリオ)

Canario / ELP

A面最後の曲だが、グレッグのラブ・ソングではなく、ロドリーゴの「ある貴神のための幻想曲」というギター曲が原曲。

セゴビアの依頼でロドリーゴが作曲したものである。

ロドリーゴといえば「アランフェス協奏曲」で有名な作曲家だ。

 

ある貴神のための幻想曲 第4楽章 ニ長調 カナリオ / 村治佳織

10代でデビューした村治佳織だが、はじめはギタリストとしての実力より、容姿の可愛さで人気がでたキライはあった。

でも今はギタリストとしての実力をしっかりと身に付け、世界的なクラシック・ギタリストへと成長した。

僕の好きなクラシック・ギタリストのひとりです♡

 

 

Love at First Sight(愛を感じた時)

Love at First Sight / ELP

B面の組曲「将校と紳士の回顧録」の2曲目「Love at First Sight(愛を感じた時)」

イントロのピアノの超高速のアルペジオは、ショパンのエチュード第1番のイントロをそのまんま借用している。

そして、グレッグの伸びやかな声、美しいアコギ……見事なラブ・バラードだと思う。

いつか人前で歌ってみたい(笑) 

 

Chopin Etude No.1 Cmajor / 水本明莉

たぶん、キースよりうまいかも(笑)