組曲「展覧会の絵」の原曲はムソルグスキー作曲のピアノ版だが、ELP版は原曲のすべての曲が入っているわけではない。原曲は11曲(プロムナードは何度も出てくるので1曲とみなす)あるが、ELP版はそのうちの5曲(プロムナード、小人、古城、バーバ―ヤーガの小屋、キエフの大門)をピックアップしたものだ。ELP版にはELP独自のオリジナル曲が3曲入っており、そのうちの1曲が「Sage(賢人)」である。異論はあるだろうが、原曲にあるビドロ(牛車)という曲と、雰囲気、コード進行が多少似ており、ビドロを下敷きにグレッグが作曲した可能性が無きにしも非ず。
The Sage(賢人)
The Sage(賢人) / ELP
1970.12.9 ロンドンのレイシアム・シアターでのライブ。
出来はオフィシャルのライブ・バージョン(1971.3.26)のほうが良いのだが、動画として出回っているのは、このレイシアム版のみである。
Bydlo / Mussorgsky
ラベル編曲によるオーケストラ・バージョン。
重苦しい雰囲気はいかにもロシアらしい。
Solveig's Song / Grieg
賢人の出だしのメロディは、グリーグのソルヴェイグの歌によく似ている。
グレッグはこのメロディが頭の中にあったのかもしれない。
Lagrima / Tarrega
賢人のギターの間奏とよく似ている。10代の頃、クラシックギターのレッスンを受けていたグレッグは、ラグリマを知っていただろうし、意識的に取り入れたのではないだろうか。