愚者たちのラストシーン | 秋 浩輝のONE MAN BAND

秋 浩輝のONE MAN BAND

はじめに言葉はない

キラメキとユラギに
包み込まれた数多くのキミ
苦悩に満ちた深い傷跡が体中に残っている
時折、山肌を滑り降りる細やかな霧のように
柔らかい息遣いと暖かな吐息がボクの頬を撫でてゆく

ヤミとヒカリを
交互に浴びた残り少ないボク
樹には偏向した年輪が刻み込まれている
ボクは赦しを乞うツミビトのように跪いた
皮の硬くなった足裏には乾いた砂塵が纏わり付く

やがて訪れゆく二人のラストシーンは
かつての悪夢や幻覚は霧の如く飛び散り
鮮やかな同じピンクに同化し溶け合う肌と肌が
そして、キミとボクとの交わった姿態のリアルな動きが
真っ白なスクリーンに映し出されることだろう