削除された想いに捧ぐ詩 | 秋 浩輝のONE MAN BAND

秋 浩輝のONE MAN BAND

はじめに言葉はない

あらゆるデータを削除したい
パソコンから
自分の脳から

 

醒めた雨や 涙や 心や 唇や 指先や

壊れた車や 身体や 脳味噌や 愛や 恋や

軽薄な言葉や 邪念や 嘘や 矛盾や 綺麗事や

片づけられない部屋や 本や 頭や 過去や 今や

守ることのできない約束や 道徳や 倫理や 貞操や 音程や

変わることのない性欲や 喘ぎ声や まぐろや 噴水や 腹黒や

 

これで何度目だろう?
これで何年目だろう?
これで何人目だろう?

あと僅かな日々
あと僅かな会話
あと僅かな生命

取り溜めした君と僕を
取り留めのない言葉に乗せて
大きな海原に流し込む
明るく晴れやかな日々の初めに

 

 
 
 
(再掲載加筆修正あり)