きみにくちづけた日、セカイは変わった
セカイのすべてが自分の手の中にあるとさえ思えた
きみのすべてを知ってるわけでもないのに……きみはきみ
自分を蔑んでいた日々、セカイは平坦で
出口のみえない迷路かトンネルのような道を
答や意味を探ることなく歩き続けた……ぼくはぼく
怒りや恨みや悲しみをバネに突っ走るエネルギーもなく
台風一過の青空のような爽やかさを満喫することもなく
ただ、ユルユルと気怠い時が過ぎてゆくのを感じてた
薄ら寒い人と人との間で
だけどいま、ぼくの血はとても激しい勢いで
ココロから全身を駆け巡っている
それはきっと、手に掬うと零れ落ちそうなほどの
きみへの溢れる想いのせいなんだ
死を数えることで生の重さを知る
永劫なき夢と
きみのくちびるの柔らかさだけが
まごうことなき真実
(再掲載加筆修正あり)
