孤独の夜(改訂版)誰も知る人のいない街中を歩く かつては歩けば誰かと出会った街だった 僕を引き立て賛美してくれる街だった そんな自惚れなど今の僕には不要だ 誰も知ることのない心の襞を見る 思えば君と何度も歩いた道だった 君を強く抱きしめ口づけたこともある そんな想い出など今の僕には不要だ 今夜は気怠く暑さが身に染みる 苛立ちながら胸と頭を掻き毟った 隣りには呼吸の止まった君が寝ている 首筋には赤く爛れた痣が浮き出ている 2017.6.6 2019.7.8(改訂)