浪人時代の詩2 出発の歌(たびだちのうた) | 秋 浩輝のONE MAN BAND

秋 浩輝のONE MAN BAND

はじめに言葉はない

賢人の名において誇りあれ
醜く悟った彼らの顔を見よ
働き疲れた人々に誇りあれ
一度だけの人生を何も知らないで終わってしまう
そんな人たちに誇りあれ
諦めかけた時の推移を見よ
舞い散る枯葉の表面(おもて)を見よ

だけど君の居ない部屋はいつも水色の香りが漂う
そして部屋を出て街をうろつく
あぁ、きょうもただそれだけ

失った目に誇りあれ
血に塗れた指に誇りあれ
割れた爪の欠片に誇りあれ
青カビの付着した弦に誇りあれ
言いそびれた愛の告白に誇りあれ
鏡の曇りをきれいに拭いて新しい輪郭を造っていく

だけど君を待っている僕は女郎花のよう
苦し紛れに家を出て何もかも失ってしまいそうな
そんな日々……




取るに足らないものや失くしてしまったものを偲んで供養したかったのです。
でも、ほんとうに供養すべきものは暗い思念に彩られたこの詩のようなものでしょうね。
サイモン&ガーファンクルのブレスト(Blessed)を下敷きにしています。