障害物だらけの舗道を歩く
若い頃は苦でも何でもなかった
寸前まで気がつかないフリをしたあと
ギリギリのタイミングで避けることも
真正面から勢いをつけて突っ込み
粉々に破壊したことも一度や二度ではなかった
でも たとえ計算違いが生じて失敗しても
後悔や反省なんて一度もしたことがない
貴女はそんな僕のうしろを
直列繋ぎの電池のようにくっつき歩いていた
いつも大らかな微笑みを浮かべながら
何の不安も感じてる様子もなく
須らく そんな貴女を僕は愛していた
貴女がうしろで見守ってくれていたから
僕は安心して何でも出来たんだ
お愛想笑いで本音を隠す
繰り返せばますます息苦しくなっていく
言葉足らずの自分を詰るように
ギリギリと奥歯を軋ませる
真正面から互いに向き合おうとしたけど
思ってもいない言葉で互いを傷つけ合ってしまった
そして 行方の途絶えた無垢な魂の欠片を
探し歩いたけど どこにも落ちてはいなかった
君はそんな僕の前に立ちはだかり
すべてを支配しようとしていた
いつも氷のような微笑を浮かべながら
何の苛立ちも感じてる様子もなく
須らく そんな君を僕は憎むようになった
君はゆっくりと周りを見回す
僕の姿が目に入ることもなく
2015.11.25
