僕たちの関係は不可逆そのものでさ
離れ離れになったら
顔を思い出すことすら困難で
痛みも哀切も感じないのが一番いいんだよ
ふたりの契約が切れたら
一目散にこの場から走り去るんだ
妙にべたべた未練を残しても
良くなることは何もないからさ
ぎらついた目で血管を浮かせながら
暗がりの中で自虐を貪るのは
今、気持ちが落ち着くだけでさ
ODしてナイフで体を切り刻み続けて
いつか後悔という二文字が浮かばないって
ほんとうに言い切れるのかな?
死を間近に感じ始めた時
内臓や背骨や歯はボロボロで
心臓は締め付けられて脳はぽわんとなって
大事なものを次から次へと無くしていって
誰からも見向きもされなくなっても
ほんとうに後悔しないのかな?
あのさ
僕が僕に訊いているんだよ!
でも……僕ってふたりいるのかな?