白い女 | 秋 浩輝のONE MAN BAND

秋 浩輝のONE MAN BAND

はじめに言葉はない

海辺で築いた砂の城は

波が押し寄せればあっという間に崩れ去る

白い女は二度と崩れない強固な城を作ろうと

湿った砂を交えて四方八方一生懸命固めている

でも勢いよく襲ってくる荒波に再び砂の城は壊される

あっという間に平坦になった原資は波にさらわれていった……



荒れた唇を一文字に結び

白い女はバベルの塔を登っていく

突然、雷は轟き、豪雨と嵐に襲われる

白い女はなかなか前に進めないことに苛立っていた

それでも少しずつ登っていく…水色の涙をまだらに零しながら

でも、螺旋階段の途中で、雷鳴と共に白い女の意識は遠のいていく……



傷つかないと気遣えない

築かないと気づかない

夢は現実に押し潰されるということを

すべてのプランは神が握っているということを

白い女は透明な瞳の中に何を写し取ったのか

人間の思い上がりと思い遣りは、たぶん、君から始まったんだ