ひとつしかないはずの人格が
一人の人間の中にたくさん潜んでいる
それは生まれつきのものではない
君の存在がそれを証明している
それは悲痛の叫びをあげた主人格が作り上げたものだ
そこから逃げ出さなければ、すべてが壊れてしまう
そんな危機感から生み出されたものだ
君は幼い頃
僕と離れている間にさまざまな不幸をしょいこんだ
君は誰に復讐しようとしているのか?
愛情や理性のカケラもない獣同然の義父に対して?
ずるずると惰性で受け入れてしまった自身に対して?
君の苦しみは僕には解らないから
君を止めることができない
たとえ復讐を果たしても
君は再び地獄に堕ちることになる
それだけは間違いない
でも、君が行くと言うなら、僕はつき合うよ
僕のことは心配いらない
ひとりだけ幸せになるくらいなら
君と一緒に堕ちることを選ぶよ
そのほうがずっといい
2014.10.04 ブログ村トーナメント優勝作品
テーマ/二(多)重人格 参加人数13名
2015.4.28
